週間情報通信ニュースインデックスno.343 2002/02/16
 

1.ソフトバンク、宴の後始末(2.11 日経ビジネス)
1月27日、東京ロイヤルパークホテル3階の広間「ロイヤルホール」でソフトバンクグループを構成する中間持ち株会社7社の取締役と、有力グループ企業のトップらが集まった。 マスコミには日時や会場さえ教えない非公開の会合で、策定したばかりの5年間の中期経営計画を孫正義社長が説明した。

ソフトバンクはこの場で2つの大きな戦略転換を打ち出した。 「ソフトバンクはブロードバンド(高速大容量)のナンバーワン企業になる」。 もう1つの戦略転換は、キャッシュフロー経営への回帰だ。 席上、孫社長は「企業の本質的企業価値は、これから生み出すフリーキャッシュフローが決める」と重ねて強調した。

1999年1月からスタートした、前回の中期経営計画「V10」は企業価値(=株式時価総額)の極大化がテーマで、目標はズバリ時価総額10兆円だった。 今、時価総額経営は行き詰まり、転換に追い込まれた。 孫社長を土俵際まで追い詰めたのは資本市場である。 2000年に一時はトヨタ自動車を上回る20兆円もの時価総額を記録したが、今やピーク時の30分の1の水準まで下がった。 社債市場でも、格付け引き下げの動きが相次ぎ、事実上、追加の資金調達が難しくなった。

2.案外手軽に使える個人向けIPv6インターネット(2.11 日経NETWORK)
個人ユーザーを対象としたIPv6インターネットの実験サービスが、2001年暮れから相次ぎ始まっている。 IPv6は、ほぼ無限大のアドレス空間をもつIP(internet protocol)の次世代版。 IPv6を使った実験が相次いでいるのは、プロバイダやLANベンダーなど200社以上が参加するIPv6普及・高度化推進協議会が各プロバイダに働きかけたから。 同協議会は、政府の「e-Japan重点計画」に基づき、2005年までにIPv6を各家庭に普及させる目的で設立した。 実験では、最大1000ユーザーを対象に2002年1月から3月までの期間でIPv6の技術上の問題点の洗い出す。  家庭のネットをIPv6化すると言っても、新たに回線を契約する必要はない。 ADSLやCATVなどを使ったインターネット接続の回線にIPv6の通信も相乗りさせられるからだ。

3.NTT東日本、無線LAN使う定額ネット接続「Mフレッツ」提供へ(2.13 日経コミュニケーション)
NTT東日本が、無線LAN技術を使う定額サービス「Mフレッツ」(仮称)の提供に向けて準備を進めていることが明らかになった。 5月にも、東京都と北海道で試験サービスとして開始する見通しである。 Mフレッツのユーザーは、Mフレッツ対応の企業内、喫茶店、ホテルなどから、無線LANを利用してインターネットに接続できる。 企業やホテルなどはNTT東日本のFTTH(fiber to the home)サービス「Bフレッツ」などを導入して無線LANのアクセス・ポイントを設置すれば、Mフレッツ環境を構築できる。

4.SNMPに深刻なぜい弱性、ネットワーク機器とOSが危険な状態(2.14 日経バイト)
米CERT(コンピュータ緊急対策センター)は2002年2月12日(米国時間)、ネットワーク管理プロトコル「SNMP v1(Simple Network Management Protocol Version 1)」を実装した数多くの製品に、バッファ・オーバフローを引き起こすぜい弱性が存在すると発表した(CERT Advisory CA-2002-03)。 フィンランドOulu大学のSecure Programming Groupが発見した。

今回のぜい弱性は、SNMPのメッセージを受け取って処理するコードにあった。 攻撃者が不正なメッセージを送ることで、サービスを停止させたり(DoS:Denial of Service)、バッファ・オーバフローを引き起こせる。

5.下り42Mビット/秒のCATVネットが国際標準に(2.15 日経BizTech)
総務省は2月15日、標準化機関である国際電気通信連合(ITU)のケーブル・モデムに関する勧告に、日本が提案していた改定案が採用されることを明らかにした。 改定勧告はITUが2月16日に正式発効する。 日本が提案していたのは、CATVインターネットの下り(CATV事業者からユーザーへ向かうデータ伝送)で使う変調方式「256QAM(直交振幅変調)」と、上りで使う変調方式「16QAM」---を従来のケーブル・モデムの仕様に追加すること。 追加する2種類の変調方式を利用することで、下りは最大42Mビット/秒、上りは10Mビット/秒のCATVインターネット接続が可能になる。 これまでの仕様では、下り30Mビット/秒、上り5Mビット/秒だった。
 
 
 
 

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