週間情報通信ニュースインデックスno.304 2001/05/05
 

1.CRMなど企業の戦略的システム開発が活発化(4.27 日経BizTech)
情報サービス産業協会(JISA)は2001年4月27日、情報サービス産業白書」の2001年版を発表、概要を明らかにした。 同白書は2000年8月に同協会会員企業のうち260社と情報サービスのユーザー企業約530社へアンケート調査を行い、まとめたもの。今回の調査結果で明らかになったのは、CRM(Customer Relationship Management)システムなど企業の「戦略的アプリケーション」を優先的に構築したいと回答する企業が多いことだ。

さらに、戦略的アプリケーションは安全性や信頼性よりも開発のスピードを重視すると回答する企業が多かったという。 今後の課題としては、JavaやXMLなど最新技術への対応がさらに必要であるとしている。

2.NTT研究所がP2P新技術を開発、意味情報によるルーティングが可能に(4.27 日経コミュニケーション)
NTTは4月27日,サーバーを介さない通信形態「P2P」(peer to peer)の新技術「SIONet」(semantic information network,意味情報ネットワーク)を開発したと発表した。 IPルーターやLANスイッチなどで構成するIPネットワークと同様に,SIONetでも,意味情報ルーター(SI-R),意味情報スイッチ(SI-SW)を導入して,目当ての情報を持つパソコンを見つけ出す。 SI-Rは意味情報のうち,欲しいもののジャンルや限定情報を示す「語い概念」での検索に,SI-SWは値段など具体的な検索対象を示す「値」のマッチングに利用する。 例えば,「ジャズのピアノ曲で価格が3000円以下のCD」なら,「ジャスのピアノ曲」までの検索をSI-Rが担当し,3000円以下のCDの検索をSI-SWが担当する。

SI-RやSI-SWは,IPネットワーク上の任意のマシンやIPルーターなどで動作させる。ネットワークは元のままで,利用者のパソコンなどの端末に導入するだけで利用できる。

現在,インターネット上の情報検索は大きく,(1)「Yahoo!」や「Napster」のようにブローカーとなるサーバー上にリンクのインデックスを張る方法と,(2)Gnutellaのように個人のパソコンからインターネット上の無数のマシンに直接聞いて回る方法――の2種類に分かれる。(1)のサーバー利用型は規模拡張性やプライバシーの保護に問題を抱える。また,(2)のような完全なP2P方式は,大量の無駄なトラフィックをネットワークに流すことになるという問題がある。これらに対し,SIONetは分散型データベースであるため,大型のサーバーなどを使わず,さらにルーティング機能により無駄なトラフィックを流さないという特徴を持つ。

3.英BT、ボーダフォンに日本テレコムなどの保有株売却で合意(5.1 ロイター)
 英通信大手ブリティッシュ・テレコム(BT)は、債務削減策の一環として、同社が保有する日本テレコムとグループの携帯電話会社J?フォンの株式を、英ボーダフォンに43億ドル以上で売却することで合意した。 5月1日付のフィナンシャル・タイムズ(FT)紙が報じた。  この合意については、今後数日中に正式に発表される見通し。  BTは、日本テレコムとJ?フォンの株式の約20%を保有している。
 
4.太陽生命、Web/電話/支店窓口統合した顧客管理システム導入(5.1 日経BizTech)
太陽生命保険は2001年5月1日、新しい顧客管理システム「NET'S 01(ネッツ・ゼロワン)」を2001年6月から順次導入すると発表した。新システムの特徴は、(1)従来、顧客向けのWebサイト/コールセンター/支店と窓口別に分散・蓄積していた顧客情報を一元管理する、(2)契約業務などに使用する書類を社内でデータ化し、審査業務などをペーパーレス化する---など。

5.XML利用者待望の「XML Schema」がついに勧告に、W3Cが発表(5.2 日経バイト)
World Wide Web Consortium(W3C)は2001年5月2日、XMLにおけるスキーマ言語「XML Schema」勧告を公開した。 開発に着手してから約2年が経過し、やっとまとまった。
スキーマ言語はデータの属性名と型などを関連づける「スキーマ」を定義するためのもの。 異なる企業間におけるデータをやりとりする場合に、どのデータが何を意味するかを規定する役割を担う 。XMLにおいては、スキーマ記述にDTD(Data Tag Definition)を当初使ってきた。 しかしDTDでは(1)DTD自体がXMLの仕様に準拠していない、(2)定義できるデータの種類が少ない、(3)データの繰り返し数や出現順など、詳細な規定ができない、などの問題があった。
 
 
 

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