週間情報通信ニュースインデックスno.281 2000/11/18
 

1.XMLでソフト同士をつなぐ時代に---ゲイツ氏COMDEX基調講演 (11.13 日経BizTech)
満員の観衆を前に同氏は、今後のコンピュータ技術および同社がこれから進む方向性について、開発中の製品のデモを交えながら語った。  これまでのようにメインフレームやサーバー、クライアントといったハードウエア同士をどう連携させるかではなく、様々なハードウエアで動作しているソフトウエア同士が容易に情報をやりとりできるようにすることが重要であると述べ、そのキーポイントとなる技術としてXML(Extensible Markup Language)への対応を強調した。

Gates氏はまず、これまでコンピュータがどのような発展を遂げてきたかを振り返った。  コンピュータが誕生してからメインフレームとその端末という時代があり、その後パソコンの機能が高まるにつれて、ファイル・サーバーとクライアント・パソコンという関係が中心になった。  ところがインターネットの普及によって、高機能なWebサーバーと単純な機能しかもたないWeb端末という、かつてのメインフレーム時代を思わせるような関係に逆戻りしつつある、と最近の状況をまとめた。

このような動きから同氏は、今後重要になってくるのはサーバーやクライアントという関係ではなく「Software to Software」。  つまりソフトウエア同士がどのように情報をやりとりしていくか、ということに考え方を転換すべきだと述べた。  その仲介役をするのがXMLというわけだ。  サーバー同士がXMLでつながって情報をやりとりできるようになれば、端末のハードウエアは画面のサイズと入力方式の違いくらいしか意識する必要はなくなる。  そのため今後サーバーが高機能化する一方で、現在のパソコンや携帯端末に相当する製品は携帯電話のようなものも含めて多種多様な製品が登場してくる、と語った。
 

2.NTT、相次ぎ値下げ(11.14  日経)
NTTグループは来週初めにかけて相次いで電話料金お大幅値下げを打ち出す。  ドコモが12月1日から通話料金を最大で21%値下げ。  東西地域会社は来年1月をメドに市内電話料金を3分10円から9円前後に値下げ。 NTTコミュニケーションズも長距離通信の値下げの検討に入った。
新電電各社の市内電話参入などによる競争激化への対応、経営再々編を審議している電気通信審議会のけん制がねらい。

3.【COMDEX】ソニー、家庭内ゲートウエイ試作機を公開 (11.14  日経BizTech)
ソニーのブースでは、「Broadband Gate」と名づけられた家庭内ゲートウエイの試作機を公開している。  家庭の外と情報をやりとりする各種のネットワークと家庭内ネットワークを仲介する役割を果たす。  家庭内ネットワークとしては、100Mビット/秒のEthernetとIEEE1394を用意している。

4.【COMDEX】ネットを軸に「デジタル・ルネッサンス」へ---HPフィオリナ会長 (11.15  日経BizTech)

米国時間11月13日午前9時からラスベガス・ヒルトンで、ヒューレット・パッカード(HP)のカーリー・フィオリナ会長兼社長兼CEO(最高経営責任者)が基調講演を行った。

14世紀から17世紀の最初のルネッサンスでは、コペルニクスやガリレイのような過去の因習にとらわれない考えの持ち主が中世の暗黒時代を切り開いたが、同じように現在起こっている第2のルネッサンスでは、旧来のシステムからオープンスタンダードへと考えを切り替えていくことが、これに当たると話した。

 過去のCOMDEXでは新しい技術、例えばキラーアプリケーション、ブラウザー、Linux、Bluetoothなどその時々の話題の技術がテーマとして上がってきたが、HPは新しい考え方として同社が提唱するeSpeakにより、あらゆる機器やサービスをつなげることを中心に話し、これによりデジタル・ルネッサンスを実現すると話した。 例えば、100人のユーザーがパソコンとデジタルカメラ、プリンターを持てば、世界中から情報をビジュアルに交換し合うことで、人々をつなぐことができることで、個人の創造性を刺激していくことになる。

5.東芝とNTTデータ、地上波デジタル放送で業務提携(11.14  日経BizTech)
東芝とNTTデータは2000年11月14日、テレビ放送局の地上波デジタル放送化に対応するシステムの開発、製造、販売、保守について業務提携したと発表した。2003年に予定されている地上波放送のデジタル化に伴う設備・システムの新設、更新需要を見込んでの提携である。

両社は、テレビ放送局向けに地上波デジタル放送対応の統合システムを共同で開発し、東芝は主に情報制御系(回線システム、送出システムなど)を、NTTデータは主に情報処理系(アセットマネージメント、ネットワークなど)を担当した上で、統合システムとして東芝が提供する。

6.【COMDEX】Bluetoothケータイでネット接続のデモ(11.15 日経エレクトロニクス)
東芝は、同社のノート・パソコンを携帯電話機とBluetooth接続し、インターネットにつなぐデモを同社ブースで大々的に繰り広げている。  携帯電話機は米QUALCOMM Inc.や米Motorola Inc.などの試作品。  QUALCOMM 社の試作機はBluetoothモジュールを本体に、Motorola社の試作機は電池パックに内蔵したもので、Motorola社の端末は従来機より5mm程度厚い。

7.IPv6使う移動体通信 香港でのフィールド実験で成功(11.14  日経コミュニケーション) 
スウェーデンのエリクソン,英BTワイヤレス,香港の携帯電話サービス事業者のスマートーンは11月14日,携帯電話用のインフラを使ったIPv6の端末間通信に世界で初めて成功したと発表した。携帯電話機やPDA(携帯情報端末)がそれぞれIPv6アドレスを持つ時代が一歩近付いた。

3社は10月後半から,共同でIPv6を使ったフィールド実験を香港で実施していた。  実験した接続形態は,IPv6プロトコル・スタックを搭載したノート・パソコンから,携帯電話を通してスマートーンのIPv6バックボーン・ネットワークに接続するもの。  また,携帯電話を使わず,ノート・パソコンから無線LAN技術を使った無線アクセスで直接IPv6ネットワークに接続する形態もテストした。  端末が移動しても通信を継続できるローミング技術「モバイルIPv6」のテストも行い,おおむね成功を収めた。I  Pv6を使った移動体通信の基本的な接続技術はほぼ完成したと言える。

 現在,携帯電話の世界ではIP化の波が押し寄せており,少なくとも有線のネットワーク部分は近い将来IPベースになる見通し。  実際に,次世代移動通信システム「IMT-2000」の標準規格を策定するグループ3GPP(third generation partnership project)は,次世代モバイルの基本プロトコルとしてIPv6を採用することを5月に決めている。  インターネットや携帯電話の関係者の間には,「IPv6が最初に本格的に使われるのは携帯電話」という見方がある。
 
 
 

 ホームページへ