記事評「ネット時代のビジネス成功術」(日経パソコン97.10.6)97/10/04

○電子メールやグループウェアなどの新しいコミュニケーション・ツールの活用実態のアンケート結果や事例がまとめられています。これらのツールをよりよく活用するヒントが得られます。

○アンケートによれば電子メールやグループウェアを歓迎している人は88%、これらの導入で仕事の効率が向上したと答えた人は70%。総じてこれらのツールは役に立っていると言えるが、一方で「話せばいいことまでメールで送ってくる」、「返事が来ないと対人関係に影響する」、「多くの人に簡単に送れるので重要でない情報も送ってくる」などの理由で10%の人は電子メールに否定的。

○多くの事例が紹介されていますがコミュニケーション・ツールの使い方を大きく分類すると仕事の効率を高めるための使い方、創造力を高めるための使い方の2つになるようです。コラボレーション的な使い方はこれらの2つが合わさった形といえるでしょう。

○これから重要なのは創造力を高めるための使い方ですが、ポッカコーポレーションの営業マンが新製品開発の主役になった事例などを読むとグループウェアやイントラネットで情報共有化の入れ物を用意することが成功の鍵ではないことがよく分かります。

○大事なことは営業マンや末端の社員が参加できる「創造」の場を経営者なり管理者が設けること、彼らに付加価値の高い情報を入力して「創造」に参加して貰うプロモーションの仕組みを作ること、のように思いました。

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