VoFR(Voice over Frame Relay)の現状 第一版 97年9月15日

フレームリレーを使って電話の音声を伝送することをVOFRと呼びます。 VOFRの業界標準は97年5月にフレームリレー・フォーラムで制定されました。 実際の企業ネットワークでは2〜3年前から利用が始まっています。
私自身も96年から現在にいたるまで、製造業から銀行にいたるまで多くのVOFRを使ったネットワークを設計・構築しました。
VOFRは現時点ではメーカーの製品の機能にも大きなバラツキがあり、設計やインストールの上でもノウハウが必要です。たとえば専門誌などで公衆フレームリレーでVOFRを使った例が紹介されたりしていますが、公衆フレームリレーで十分な品質の音声を実現することは困難です。また10拠点程度の小規模なネットワークならVOFRの設計や構築といってもさしたる困難はありませんが、銀行のように100拠点を超える大規模なネットワークでは、センタ−からMb/sの速度で送出されるルーターからのトラヒックが128K、64Kといった低速回線上の音声をこわさないよう様々な設計上、インストール上の工夫が必要です。
ATMとフレームリレーはこれからの企業ネットワークを構築するキー・テクノロジーですが、低速のアクセス回線でデータと音声を統合する手段としてVOFRは重要な技術です。今後この欄ではVOFR関係のニュースを提供していきます。

ホームページへ