間違いだらけのネットワーク作り(108) 99/12/25
「年末の話題」

 年末のお客様への挨拶やら、新聞・雑誌の記事から年末の話題を3つ。

○VoATMによる専公接続利用のコールセンタが軌道に
 VoATMを利用した2つめの専公接続利用のコールセンタが軌道にのり、1日5000コール以上が専公接続で利用されるようになりました。
ATM交換機、PBXそれぞれで色んな問題に遭遇しましたが、数ヶ月かけて無事移行しました。回線速度は128Kが多く、CS−ACELP 8Kで無音圧縮はもちろん使っていません。専公接続でおきやすいエコーを抑制したり、PBXの思わぬデフォルト機能に振り回されたりしました。
 結局、コールセンタを専公接続に移行するには、技術的問題もありますが、むしろ推進・運用をどうするかというノウハウの方が重要だ、ということが分かったのが最大の収穫でした。来年はこれまでの実績をベースにさらに拡大を図りたいと思います。
 

○シンプルなネットワーク管理へのニーズ
 ネットワークの責任部門からネットワーク管理(性能管理)をしっかりしたい、あるいはネットワーク管理を業務委託したい、という声が多く聞かれました。現在でも、私どものヘルプデスクにあるネットワーク管理システムとお客様宅の交換機をオンライン接続し、監視・制御・性能管理を受託している例はあります。しかし、お決まりのOpenviewを使ってサービスしているのですが、結構手間とコストがかかっています。そんな細かいレポートは不要、できるだけ簡単で必要最小限の情報を低コストで取りたい、というのがニーズです。

 そんなニーズに先日の研究会で話題になったMRTGというフリーソフトがぴったりのようです。ルータ間のリンク上を流れるトラヒックをグラフ化してHTMLで参照できるツールです。トラヒック・データはSNMPで取ります。MRTGはhttp://ee-staff.ethz.ch/~oetiker/webtools/mrtg/mrtg.htmlに詳しく紹介されています。その定義は、

”The Multi Router Traffic Grapher (MRTG) is a tool to monitor the traffic load on network-links. MRTG generates HTML pages containing GIF images which provide a LIVE visual representation of this traffic. Check  http://www.ee.ethz.ch/stats/mrtg/ for an example. MRTG is  based on Perl and C and works under UNIX and Windows NT.  MRTG is being successfully used on many sites around the net.”
 
 というもの。UNIXまたはNTということですがLINUXもOKのようで、ネットで検索するとLINUXへのMRTGインストール法も紹介されています。捨てるだけになってしまったパソコンにLINUXを乗せMRTGが利用できれば、こんな安上がりなネットワーク管理はありません。来年はサービスとしてMRTGを使ったトラヒック管理を出来ないか、真剣に考えたいと思っています。

○ITの世界はキャリアが支配する???
 最近の新聞やら、雑誌やらはキャリアがASPに乗り出す、あるいはサーバやネット機器までまとめて提供、といったまるでキャリアがITの世界を支配するかのような記事が増えています。本当でしょうか?機器ベンダーはキャリアを独占的販売者として利用する。キャリアを中心にしたユーザ支配の構造が出来上がるのでしょうか?
 たしかに通信料で儲けながら、ありあまる体力で情報サービスに打って出る、というのはキャリアにとっては魅力的な戦略かもしれませんが、ユーザにとってはどうでしょう?
キャリアに任せると安くなる、といっても別のところで帳尻を合わされるだけで真の経済化になるとは思えません。ユーザが選択する自由がなくなるようなサービス形態に、競争原理が機能するとは思えないからです。ネットがユーザをからめとり、自由を奪う「投網」にならなければ良いのですが。
 
 
 

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