間違いだらけのネットワーク作り(90) 99/08/21
「宇治平等院・etc」
 
 今週は帰省先からの帰京を飛行機から新幹線に切り換え、京都で途中下車して長男と二人で宇治平等院を訪ねました。また京都か、という感じですが、ここに書けない事情があってのこと。宇治は京都駅からJR奈良線快速で約15分。宇治駅から歩いて7〜8分で参道の入り口です。

 参道の両脇にはお茶屋さんが多く、先の鞍馬寺とは違って参道も建物も新しくピカピカしたところです。新しいものは新しい良さがあって、清潔で明るく、楽しく歩けます。有名な平等院鳳凰堂は約950年前藤原氏全盛時に道長の別荘を改築した建物とのこと。10円玉の絵そのままでした。当時の貴族があこがれた極楽浄土を再現したもので、正式名は阿弥陀堂。定朝作の国宝阿弥陀如来像が、1000年近く前に作られたとは思えないほどきれいでした。阿弥陀堂前の池の向こう岸から見ると、阿弥陀如来像の金箔の残った顔が丸い窓から拝めるようになっています。

 建物や如来像も素晴らしかったのですが、感心したのは要所にいる案内の人たち。応対がていねいで気持ちがいいのです。とくに如来像の前で建物や像の説明をした方。国宝の建物や像の紹介をするという仕事に誇りを持っているんだな、と分かるような活き活きした楽しそうな話しぶりです。決して若くはないのですが。立ち寄って良かったな、と思いました。

 さて、話は変わります。今週は2つの対照的な宿題が出来ました。一つは約300拠点のVoIPネットワークのRFP(提案依頼書)を頂いたこと。IPだけのネットワークではなく、レガシーも残るのですが音声はIPでという指定。ウーン、困ったもんだ、という感じです。もう一つはフレームリレー網での帯域設計の方法を教えて欲しいという質問。トラヒック量、レスポンス・タイムを考慮してデータ・音声統合時の帯域をどう見積もれば良いか、もう1ヶ月近く調べているが、そんなことを解説した本や資料が見つからないとのこと。

 ベンダーの中にさえ、「電話は支店は2チャネルで40カ所、本社は8チャネル。データはCIR16kでいいでしょう」といった感じで、トラヒック予測もレスポンスの検証もなく、内線のチャネル数のバランスも考えず、いい加減なネットワーク提案が見られるというのに、ユーザ企業にきちんとした帯域設計にこだわる方がいらっしゃるのに感心しました。きちんと整理して回答しようと思います。

 VoFRやVoIPを使ってらっしゃる方、動いてはいるけど、「何だかファイル転送に時間がかかるな」とか、「内線電話の話中がえらく多いな」、というクレームがありませんか?これらの事象は帯域不足やノードの処理能力不足、つまりはズサンな設計に起因することが考えられます。 

 そう言えば、今週このページのアクセス・カウンタが10万を超えました。97年10月にYahooに登録されてから1年10ヶ月。カウンタは6桁で999,999までOKなのですが、さて何年かかるやら、というより何時まで続けられるやら。鞍馬寺やら、平等院のネタで埋めているのでは先が思いやられます。が、鞍馬寺や平等院の世界の方がATMやIPの世界よりいいと思いませんか?1000年を超えて残っていく世界です。
 
 
 

 

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