間違いだらけのネットワーク作り(87) 99/07/31
「富士通ソリューションフェア感想」
 
 今週、有楽町の国際フォーラムで富士通のソリューションフェア’99が開かれました。いくつかのセミナーに登録してありましたが、代理で出席して貰うばかりで唯一自分で聞いたのが「IP時代をリードするデータ/音声統合ネットワークソリューション」 でした。

 テーマから想像して何かインパクトのある情報が得られるかと期待していましたが、取り立てて目新しいことはありませんでした。結論は簡単。「VoATM、VoFR、VoIPは適材適所で使い分けがベスト。ATMは大〜中規模幹線、様々なメディアを統合。フレームリレーは小〜中規模で性能より品質・コスト重視。IPは小〜中規模で品質よりコスト重視。」将来のネットワーク・イメージは「幹線はATMで品質確保、支線は品質・トラヒック条件によりATMとIPを使い分け」というもの。

 面白いのはATMとIPのつなぎ。VoATM/VoIPゲートウェイを使うとのこと。もっともVoIPルータは来年後半出荷。ゆっくりしてますね。NECも今春MMノード9120を中心とする新しいデータ・音声ソリューション製品を発表しました。私の記憶ではATMとIPを併用する点は外見上富士通と似ていますが、NECは音声はあくまでIPにカプセリングし、それがATMやフレームリレーのリンクを流れるだけで、要は幹線も支線もVoIPで一貫している点が本質的に違います。音声をATMセルからIPに詰め替える「ゲートウェイ」などはないのです。どちらがキレイと思われます?

 といっても私がキレイな方を応援するかというと、そんなことはありません。富士通にもNECにも共通しているのは「ATMに思いを残している」ということ。そんなにATMを売りたければバーゲン・セールでもすればいいのに。「ATMにも思いが残る。VoIPもやらないと時勢に遅れる、適材適所でどちらも売ろう。」なんて中途半端なコンセプトでなく、「ATMで幹線から支線まで統合。完全なQoSをルータより安価に提供。ATM夏のバーゲンセール。」といった潔いコンセプトが打ち出せないのでしょうか?正反対の「ATM何てクソクラエ、これからはルータがあればデータ・音声統合も安価で完璧」という嘘っぽいルータ屋のコンセプトの方が、涼しいという点では評価できます。

 今週は先にこのページに紹介したお客様にVoIPに対抗した提案をしました。中核ATM交換機+周辺秘密。コンペティターは上記2社のどちらかです。面白いことに自社製品でなく他社ルータを使ったVoIPを提案しているようです。ホントに「潔さ」がありませんね、国産は。宣伝していることと、実際売っているものが違うとは。自社製品に自信がないのでしょうか?

 がんばれ国産!

(なお、富士通やNECの製品情報はセミナーや報道発表等に基づいていますが、間違いがあれば連絡ください。すぐ訂正します。)

 明日(7月31日)、あさってと情報化研究会京都研究会を開催します。東京から10人関西以西から2人が参加します。勉強は3時間。後はすべて観光。洛北の鞍馬をたずねます。暑い京都市内を離れ、鞍馬の山をあるき温泉につかるというコースです。来週、様子を報告します。
 
 
 

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