間違いだらけのネットワーク作り(83) 99/07/03
情報化研究会「やさしいMPLS」 模様
 
  6月26日(土)、NTT葵荘(赤坂)にて情報化研究会「やさしいMPLS」を開催しました。講師の矢野さんを含め21名の会員が参加しました。インターネットにおける標準化の話から始まり、ATM交換機における交換の仕組みとルータにおけるルーティングの比較(何故ATMが高速か)、いつの間にか消えてしまった「IP−SWITCH」(イプシロン社)の裏話、MPLSの仕組みと特徴など、内容は多岐に渡りました。

  矢野さんは従来のルーティング技術と比較したMPLSの特長を高速性、CoS(Class of Service)の実現、VPN(ラベルによるネットワークの分離)、トラフィック・エンジニアリングの容易さ、の4点にまとめました。

  私の関心はMPLSが企業ネットワークでどう使えるのか、使うメリットがあるのか、というところにあったのですが、そこまでは言及されませんでした。が、3時間近い矢野さんの講演は熱のこもった、聞いていて気持ちのいいものでした。

  研究会終了後の懇親会での話題で面白かったのは某大手メーカー(ネットワーク機器の提供側)がVoIPルータを約300台+ATM交換機を使ったネットワークを構築して大失敗している、というもの。現在のVoIPルータの実力を知っていれば300サイトのVoIPなど無謀だということは誰でも分かると思うのですが。ユーザがVoIPにこだわったから無理したのでしょうか?

  ネットワークに限らず失敗事例ほど役立つ情報はないのですが、専門誌が記事にするのは部分的で、かろうじて数カ所で動いているVoIPだけ。是非、失敗事例を取り上げて「動かなかったネットワーク」とでも題して失敗原因を詳しく解説して欲しいものです。
  

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