間違いだらけのネットワーク作り(80) 99/06/12
記事評「VoIP」(DataComm.99.6.7)
 
 DataCommunications誌6月7日号でVoIPのかなりまとまった記事が掲載されました。
 http://www.data.com/issue/990607/voip.html

 「電話料を節減するためにVOIPの導入など考えるな、make moneyのために使え」という書き出しで始まるところが私の好みに合っています。WEBと連動したClick-to-talkやteam browsingが音質は悪くてもVoIPが活きる分野ではないでしょうか。この場合VOIPゲートウェイなど必要なく、Windows98に添付されているタダのNetmeetingがあれば良いのです。

 日本のマスコミにありがちな「VOIPはトレンドだ、どんどんやれ」みないな単純な記事でなく、WindowsNTベースのVoIPゲートウェイの信頼性の問題、IP−PBXのクラッシュ、VoIPのポート単価が$300〜$500(24ポートで)と高く(このことが次のThatになります)
 "That could help explain the slow start VOIP is off to in the corporate world. Compared with low-cost calling plans, netmanagers find that it is probably a better deal (and much less hassle) to use regular long-distance companies."
   という状況にあること。米国でも企業のVoIPはSlowStart、長距離電話の割引プランの方が得ではるかに混乱(hassle)が少ない、といったVoIPのマイナス面がはっきり書かれています。ちなみに約20社のVoIP製品のポート単価をはじめとする表が自分で項目を選んで作れるようになっています。日本でも耳にする製品のポート単価を引用すると、Nortel VIP Gateway $540、Motorola Vanguard $550、CISCO2600/3600$1,415(12ポート)、ASCEND Multivoice Gateway $1,060。CISCO以外は24ポート・ベースです。

 その他のマイナス面として遅延の問題。品質確保のためにRSVPやDiffServe(DS)があるが、RSVPはWANでのスケーラブルな適用が難しく、DSではVoicePacketsをルータが認識する標準的な方法がない。それが出来るのは少なくとも1〜2年先というコメント。

 特に面白いと思ったのは読者アンケートの中のVoIPを採用しない理由。
http://www.data.com/issue/990607/voip_figure.html

  音質や信頼性の問題より、"Shortage of expertise"(専門知識の不足)が52%を占めていること。日本では全く反対に「知らないからベンダーの提案をそのまま採用している」ように感じるのですが、どうでしょう?
 何でもベンダーまかせにして、トラぶってから後悔するというのは無くしたいものです。
  
 話は変わります。6月26日(土)情報化研究会「やさしいMPLS」は6月12日時点で19名参加予定です。申し込みは6月24日(木)までOKです。
 インターネットのY2Kブレーンストーミングの案内が来ました。興味のある方はどうぞ。

============第2回インターネットY2Kブレーンストーミング==============

日時: 1999年6月14日月曜日 午後7時より
場所: GLOCOMホールCD

参加希望・その他問い合わせ先:
矢野浩一        yano.koiti@mti.longdist.ntt.co.jp

[国際大学GLOCOM]
港区六本木6-15-21ハークス六本木ビル2階
http://www.glocom.ac.jp/welcome/welcome4.e.html
(午後7時以降に到着される方は,ビル正面の玄関シャッターが
閉っておりますので,ビル右手に回り,管理人室側からご入館
ください。)

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