間違いだらけのネットワーク作り(66) 99/03/06
「3月6日研究会模様」

 3月6日(土)15時〜19時30分、11月以来の情報化研究会を行いました。テーマは「次世代ネットワーク」。
研究会の会員21人が参加しました。講演は東京経済大学コミュニケーション学部の林教授「米国通信事情〜電話網が消える?」とグローバルワン渡辺さんの「グローバルワンのNGEN(Next GEneration Network)」。
 
 林教授の話は米国でのインターネットの爆発的成長とそれに対応する産学官の共同プロジェクトやキャリアやベンダーの取り組みなどが紹介されました。キャリアのバックボーンはIPへ、電話網は消える、という論調。
 講演の後のNTT Yさんの質問が面白かった。「バックボーンはIPでいいとして、アクセスはどうなんでしょう?」
私もそこに興味があり、林教授への質問がきっかけではありましたがYさんと私でラリーをしました。やりとりはゴチャゴチャなのでここに再現はしません。ただ、YさんはIPバックボーンにQoSなどいらない、という意見は持っているのですがアクセスもそれでいいかは分からないようです。

 続くグローバルワン渡辺さんの話はすっきり分かりやすい「次世代国際ネットワークはATMベース」というもの。グローバルワンはドイツテレコム、フランステレコム、スプリントの出資になる国際通信会社です。ネットワーク・コストの低減と新しいサービス機能の実現が次世代ネットワークの目的とのこと。
 スプリントのION(Integrated Ondemand Network:アイオンまたはアイアンと発音)の概要も紹介されました。利用者宅までATMアクセスデバイスを設置、アクセスからバックボーンまでATMで統合しマルチサービスを提供。現在はニューヨーク、シカゴ、アトランタ、カンザスシティ、デンバー、ダラス、ヒューストンの7都市で提供されている。
 IP onlyのネットワークを作ろうとするlevel3やQUESTに対して、ATMでの統合を選択したスプリントが成功をおさめるかどうか興味あるところです。

 講演後、1時間半ほど立食パーティ。皆さんに自己紹介をして貰いましたが、それぞれ一家言あり勉強になりました。VOIPを検討しようとしていた知人にこのホームページの「VOIPは米国でも不評」の記事を送って反対したという話、7拠点を結んだVOIPネットワークの事例紹介(国産のVOIP−GW+公衆FR網)、米国のキャリアがVOIPを評価したがかんばしくなかったという話、日米間のVOIPの実験で結構音が良かったという話、VOIPを検討しようとしている企業のネットワーク担当の方の話、・・・。やはり電話音声をIPで扱うべきかどうか、が焦点ですね。

 さて、何が勉強になったか自問してみると「電話網は消えてなくなりはしない。○○○○されるだけだ。」という確信を持てたのが私の収穫でした。企業ネットワークを設計する上でも、どういう方向性があるかヒントが得られました。
 

 

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