間違いだらけのネットワーク作り(63) 99/02/13
「次世代高速ネットワーク」

 シリーズ(60)「日本の電話網が消える??」および(62)「閑話休題:NTTの次世代網」について会員の方から感想、および情報提供があったのでご紹介します。

「日本の電話網が消える??」への感想 
 
To: 情報化研究会どの

 A研究所のSと申します。毎回勉強させて頂いております。会社のIDなの
で、匿名を希望します。仕事はATMにおけるトラヒック制御関係をしております。

 さて「日本の電話網が消える??」 「Voice over IP」などについて、興味深く読
ませて頂きました。私も全く同意見でございます。IP上ではRSVPやDiff-serveなどと
どうにかQoSを保証しようとがんばっておりますが、いかんせんRSVPは広域網では動
かず、Diff-serveではファジーなQoSしか保証できません。やはりATMじゃないとダメ
かなと感じております。

 ところで雑誌の記事にも毎回困っております。といいますの
は、ちゃんとした技術を理解している人ならば、誇張な表現と分かるものですが、な
まじっか技術をかじった程度の方は、これを鵜呑みにしてしまい。これからは「IP
over WDMだ」と主張しておられます。悪いことに重い管理職になる方にしたがい、こ
れらの記事を鵜呑みにする傾向あり、毎回頭を悩ましております。

 以上感想でした。

「NTTの次世代高速ネットワーク」について NTT Fさんより
 

松田様

F@ソリューション事業部SS部です。お世話になっております。

間違いだらけのネットワーク作り(62) 99/02/06
「VoIPゲートウェイ(続)」

を読ませていただきました。
そこで、下記の部分が気になりましたので、多少コメントと共に
情報提供させてください。(ご存じとは思いましたが・・)

「99年からは、次世代インターネットを作っておきたい。
ATMリンク上にIPを乗せて制御する技術、次世代イン
ターネット・プロトコルのIPv6の本格的な採用。これら
をWDMを使った格安な高速サービスに統合し、「都市
型超高速ネットワーク」と名付けてユーザーに提供する。」
(松田注:これは日経コミュニケーションHPに掲載されている
NTT青木副社長のNET&COMでの講演録の一部です。)

おそらく、GMN-CLの事だと思います。
(松田注:GMN−CL=Global Mega−media Networks
Connectionless)
IPでの高速、高機能(QoS、VPN)を提供するもので、
その伝送媒体としては、なんでもいいのですが、
現在はATMをベースに開発がすすんでいます。
詳しい仕組みは難しすぎて、今ご説明できませんが、
コアプロトコルとしてIPV6ライクなプロトコルを採用しています。
(松田注:複数の方から指摘がありましたので原文に’ライク’を
追加しました。)
でも、音声のサポートはまだ考えていません。
GMN-CLは、現在各方面で具体的に検討がすすんでいるようです。
http://info.ntt.co.jp/news/news98/9803/980325a.html

コメント by 松田

 NTTがHP上で開示しているGMN−CLのドキュメントは参考になります。
IP over ATMにしろ、IP over WDMにしろIPトラヒックの急増に対して
新しいインフラが必要なのは間違いないことです。
 問題は低速域で電話とIPの相乗りをするとき、QoSをどう保証するか、という
ことではないでしょうか。電話とIPは別ネットワークでいいんだ、という割り切りも
立派なスタンスになると思います。
 企業ネットワークのレベルではWDM何て関係ありませんが、キャリアのネットワーク
構築のコンセプトは企業レベルのネットワーク構築においても良いヒントになります。

 追記

この記事にはメールを頂いたご本人を含め複数のNTTの方からコメントを頂きました。
コアプロトコルはIPv6を参考にしているが、IPv6ではないという指摘が2件。
ATMを使っている理由はQoSの早期実現、というコメントも頂きました。
ありがとうございました。
 
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