間違いだらけのネットワーク作り(59) 99/01/16
「えとせとら」

 昨年来、コールセンタの電話をVoATM利用の専公接続で利用するユーザが増えています。当然ながら、ポイントは音質を如何に確保するか、です。コールセンタ(本社等に設置)とリモートの通信拠点(支店等に設置)の間は専用線利用のVoATM、通信拠点からは公衆で接続します。これまでの事例で分かったことは公衆の回線としてアナログ電話回線を使う場合とISDN回線を使う場合でかなり音質に差があるということです。

 アナログ電話回線でも実用上差し支えのない音質は出せます。しかし、ISDNに比べて公衆網で接続される通話先(収容される電話局が異なる)によって音質のバラツキが大きくなります。ISDNの方が、レベルの低下が少なく、バラツキも少なくなります。

 公衆回線としてアナログを使うか、ISDNにするか、という要因以外にもコールセンタで専公接続を使う際には内線でのVoATMより、音質を劣化させる要因がたくさんあります。ただ、使用する製品に依存するところはあるにせよ、VoATMによる専公接続は充分実用に耐えることは事実です。機会を見てノウハウを整理したいと思います。

 さて、情報化研究会の会員である大阪の吉川さんから中国における通信事情を紹介するメールを頂きました。吉川さんは長年会社で海外ネットワークの構築を担当されています。いつもの記事とは趣が異なりますが、皆さんにご紹介します。会員の方に限らず、このページを見ている方に参考となる情報がありましたらメールをお送りください。

海外ネットワーク事情「中国編」 by Mr.吉川
 

  「慣習」   
    ・スケジュールはあってないようなもので、2から3ヵ月の遅れは、当たり前
    1年ぐらい遅れることもあります。
    ・デリバリーは3から4ヵ月なので、一つ狂うとかなりの遅れです。
    ・とにかく信用できません。
    ・中国でことをうまく進めるには、上層幹部に必ずあって、直接説明し、段取りを
     つけておくことです。(もちろん、食事、酒つきで)
    ・段取りをつけるには、日本の海外キャリアの中国事務所などを通じて、段取りを
     つけてもらいます。
     中国事務所には必ずそうゆうところに、通じる人材がいます。
    ・大きなイベントがあると、公共サービス、工事関係はすべて止まります。
     (旧正月、党大会、外国の主要閣僚来中国等)
     当社の工事もクリントン大統領の訪中で止まりました。これだけでで1ヵ月
     の遅れです。
   「インフラ」
    ・専用回線を敷設するには、非常に手間のかかる国です。
    ・地区によっても、対応がすべて違います。
     郵電局が取り仕切っていますが、序列があります。
     上海、北京、南京等すべて対応が違います
     北京は上海より上位だから、北京の確認がいるとか。
    ・全然駄目です。大都会でもちょっと離れた、工業地区は駄目です。
    ・特別税制地区だからといって、通信設備が、充実してるとは限りません。
     必ず、現地調査確認が必要です。  
    ・タリフには192K,256Kと載っていますが、実際はありません。
     256Kを申し込むと、128K2本または、64K4本になる場合があります。
     国内回線であっても、料金は末端の郵電局のそれぞれのアクセス回線料金と
     長距離回線部分に分かれます。(長距離部分はどちらかの接続拠点で支払う)
    ・郵電局により、タリフが違います。
    ・郵電局(末端の受付け局)にお金を先払いで、払い込まないと、いくら申し込んでも、
     工事は動きません。
    ・郵電局がOK!でも工事を受け持つ下位のDDN公社が、聞いてないと
     これまた、うまく進みません。
    ・テナントビルに回線を引き込む場合、ビルに多重化装置がないと、駄目です。
      ここでビルオーナーとの折衝が発生します。(ビルのもちものですから)
   「障害対応」
    ・スムーズな対応はできません。回線の品質が悪くても常時監視をして
     モニターをセットし、測定するようなことはしません。
     たまたま、測定日を決めて、機械を持ち込み、エラーがなければ
     問題無しで終わりです。
    ・当社の障害のほとんどは中国です。
    ・国内回線の品質の悪さには、「もういいかげんにしてよ」と言いたくなります。
 

 
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