間違いだらけのネットワーク作り(49) 98/10/31
「ATMメガリンクとATMセルリレー」
 
10月30日に行われた日本工業技術センターの「ATM/フレームリレーによるWAN設計」のセミナーは出席者の方からの目新しい情報はありませんでした。そうそうたる企業のネットワーク専門家の方ばかりなので、情報は持っているのでしょうが。

NTTの方がいたので、最近日経産業新聞に載ったATMメガリンクの契約が9月末で800回線を超えたこと、月100回線以上のペースで伸びていることを話題にし、近距離と長距離どちらが用途が多いか質問しました。近距離が圧倒的に多いそうです。特に同一局内折り返し。

ATMメガリンクは「近距離での高速LAN間接続」というのが主たる用途になっていると言えそうです。セミナーの翌日、日経コミュニケーション11月2日号が届きATMメガリンクについての「このサービス私の評価」という記事が掲載されていました。もう少し、統計的意味のある(標本数の多い)用途の分析、ATMセルリレーとの適用分野の比較など、付加価値の高い記事にして欲しいものです。

取り上げている6社の事例のうちWAN5社、近距離のLAN間接続は1社のみ。これではメガリンクのユーザー像を6社が代表しているとは言えないでしょう。そもそも、6社をどういう観点で選んだのか?ATMメガリンクとその他の高速伝送サービスの比較も簡単な表があるだけ。どんな用途にはどのサービスが適しているか、という読者の知りたい情報になってない。

今後、WAN設計をする場合、比較対象としはATMメガリンクとATMセルリレーが大事です。結論からいうと概ね30kmを超える長距離ではATMセルリレーを使うのが有利です。ATMセルリレーの特長は距離に依存しない一定料金のメニューがあること。

ATMメガリンクを長距離で使っている事例を見るより、ATMメガリンクをATMセルリレーで置換するとコストがどうかわるか、グラフでシミュレーションでもすると面白い。ごく簡単ではありますがグラフを作ってみました。 メガリンクはシングル/1芯/タイプ1の最も安いサービス条件です。ATMセルリレーはCBR/PVC、接続用専用線は両端ともATMメガリンク(15km)としました。ATMセルリレーの料金は接続用回線料、基本額(伝送速度に応じて決められている。ここでは両端分必要と考えて見積もっていますが、PVC1本あたりかも知れません。)、通信料(PVCあたり。全国均一)の合計です。

ATMメガリンクを長距離で使用している方、ATMセルリレーへの置換を検討する必要があるのでは?

 
 

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