間違いだらけのネットワーク作り(45) 98/10/03
記事評「イントラネット渋滞の即効薬」(日経コミュニケーション 98.10.5)


 この記事ではイントラネット上でのサーバ・アクセスのレスポンス低下やFTPによるリアルタイム・アプリケーションのレスポンス圧迫を、LAN/WANの回線帯域の拡大なしにキャッシュサーバや帯域制御装置で「即効的に」軽減する方法が解説されています。

 私が関心を持っているテーマに近く、帯域制御装置なども調べていたので興味深く読めました。分かりやすい解説と製品の紹介もあり、実用的な記事と言えるのではないでしょうか。

 感想。TCP/IPのQoS機能のお粗末さがよく分かる。QoS要求のことなるFTP、HTTP、OLTPがIPで扱われていても、レイヤ3までのレベルではアプリケーションの識別ができず優先制御や帯域制御をIPレベルでは行えない。帯域制御装置などという「弁当箱」をくっつけてカッコ悪い解決を図らねばならない。

 ATMがサーバやクライアントにも実装され、ハシからハシまでATMになればスマートに解決できるのでしょうが、アプリケーションやOLTPのミドルウェアはATMなど眼中になく、サーバやクライアントのNIC、LANもATMが主流になる気配すらありません。

 しかし、ATMメガリンクやATMセルリレーサービスの充実でWAN回線としてATMは充分実用的なものになりました。せめてWAN上の帯域制御や優先制御はATMのQoS機能を用いて、この記事に書いてあるよりはスマートな方式を取りたいものだ、と考えていたらいい方法が浮かびました。いいヒントを貰いました。

 現実の世界はQoSが必要とされているのに、IPの世界でもATMの世界でも今はスマートな実現方法を見つけるのが困難なのですね。しかし、カッコ悪くてもドンドン解決策が生まれてくるのがインターネット/イントラネットの世界の元気の良さなんだなあ、と今さらながら思いました。

 

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