間違いだらけのネットワーク作り(42)  98/09/12
「DRの登場で公衆FRの価値は半減」

8月からNTTがディジタルリーチ64・128・1500(DR64・128・1500)という中遠距離の廉価版デジタル専用サービスを始めました。これにより、30km以内の近距離はディジタルアクセス(DA)、30km超の中遠距離ではDRを使うことにより広域のプライベート・ネットワークを安価に実現することができるようになりました。(ただし、DRは2つ以上の県にまたがる区間でしか使えません)

公衆フレームリレーは専用線的に使えて、料金が専用サービスより割安であることから普及しました。近距離ではDAのほうが有利でしたが、DRの登場で中遠距離でも公衆フレームリレーの優位性は半減しました。帯域(速度)が完全に保証され、伝送遅延もごく少ないDA/DRは高品質なVoFRを実現する上で公衆フレームリレーよりはるかに適していると言えます。自営のATM/FR交換機やFRADとDA/DRでプライベート・フレームリレー網を構築した方が有利ということです。

ディジタルリーチは64K、128K、1.5Mの3品目で、30kmを超える県間回線に限定して提供されます。サービスは中継区間が二重化されているバリュークラスと二重化されていないシングルクラスがあり、保守グレードは修理復旧が土日・祝日を除く9時〜17時までのタイプ1と24時間365日のタイプ2があります。
NTT専用サービス・ホームページ

 
公衆FR、HSD、DA、DRの料金比較は次図のとおりです。公衆FRはCIRとアクセス回線速度を表示しています。DR64S1はサービスがシングル、保守タイプ1の最もグレードの低いものです。DR64V2はサービスがバリュー、保守タイプ2の最もグレードの高いものです。
 
DR64S1は240km以内では公衆FRのCIR0(保証速度0)と同等またはそれ以下です。もっともグレードの高いV2でも240km以内ではCIR0の料金と比べて最大で2割程度高いだけです。公衆FRでは速度が保証されていないこと、網内遅延が大きいことを考えると公衆FRを選択する理由はほとんどないと言えるでしょう。

公衆FRを使うとネットワーク機器のポート数が減らせる?末端の拠点のポート数は同じです。通信拠点の交換機やルータだってポート単価はどんどん下がっています。毎月の回線料金が安く、通信品質が高いことの方が重要とは思いませんか?VOFRは通信拠点には能力の大きいATM/FR交換機を使い、回線は専用線を使うべきだという私の考え方がDRのおかげでさらに強化されました。
 
 

ホームページへ