間違いだらけのネットワーク作り(41)  98/09/05
「Voice over PacketとSS7」

ここのところ、夏休みの遊びすぎでこちらの感度が落ちているせいなのか、刺激を与えてくれる良い相手に恵まれないせいか、ネットワークに関する面白い(勉強になる)情報に出会えていません。秋は、新鮮なインプットが出来るよう、より多くの顧客やベンダーの方と接点を持ちたいと思っています。

このような夏枯れ状態の中で、あえて新しい話題として8月に出会ったのはVoFR/VoATM等Voice over PacketにおけるSS7(共通線信号方式)の扱いです。SS7は旧来の電話交換網で使われている呼制御方式です。内線電話網をTDMと中継用PBXで構成している場合、交換機間の呼制御に使われることがあります。

これをVoATM/VoFRに移行するとき、SS7はどう扱うのか?答えは、通常の内線電話・FAXを実現するのに中継用PBXもSS7も必要はない。発呼側PBXからのダイアル信号にもとづきATM/FR交換機が着呼側PBXとの間に直接コネクションを設定すればよい。ということが、ごく当然と思ってこれまで多くのネットワークを構築して来ました。しかし、それが素直に適用できないケースもあるようです。

今使っている中継交換機やSS7を変更したくない、というケースです。不要なものは捨ててサッパリすればいいと思うのですが。

ただし、Voice over packetと回線交換網を併用する場合は両者の間をシームレスに接続するためのゲートウェイが必要になります。既にこのようなゲートウェイ製品は複数出荷されています。しかし、これらの製品は1企業内の内線網を構築するため、というよりもキャリアやISPが既存電話網とインターネットの間で音声を接続することを想定しています。

このようなゲートウェイのオープンなプロトコルとしてSGCP(Simple Gateway  Control Protocol)がCISCO、Lucentによって開発され、99年春にはドラフトが公表されるとのこと。

インターネットと既存電話網との間で電話の相互運用がよりスムースになれば、Voice over Packetがプライベート、パブリック双方でより普及しやすくなることは間違いありません。

 
 

 

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