間違いだらけのネットワーク作り(33)  98/07/04
「VOFRは専用線か?公衆FRか?」
 

前回、専用線を使うか、公衆フレームリレーを使うかグラフを書いて総合的に判断してください、と書いて終わりました。図が64K専用線と公衆フレームリレーを比較したものです。専用線は30km以内がNTTのデジタルアクセス、30km超がハイスーパーデジタルです。公衆フレームリレーもNTTのスーパーフレームリレーで、専用線的に2点間をPVC1本で結んだ時の料金を示しています。

いくつかのポイントでVOFRを専用線で実現した場合と公衆FRとを比較しましょう。
@音質
専用線は遅延がほとんどなく、帯域も回線速度分が100%保証されているため、VOFRうを実現するFRAD等の機器がお粗末でないかぎり良い音質が実現できます。

対して公衆FRはCIRを音声のために確保しても、網内遅延は不可避です。音声FRADは遅延の変動を吸収するためスムージング・バッファを持っています。50ミリ秒〜150ミリ秒で設定するのが普通です。このバッファ以上に網内遅延が大きいと音声のトギレが発生します。音声フレームがバッファで規定された時間内に到着しなかった場合、補正できるFRADもありますが、それも限界があります。また、バッファを大きくして許容度をあげるとスムージングのための遅延が大きくなり「衛星通信的」会話になります。

また、CIRを設定していても瞬間的なバーストデータによる輻輳は起こりうるため、音声フレームの破棄が完全になくなる訳ではありません。これも網内遅延とともに公衆FRでのトギレの要因になります。

Aスループット
データ転送のスループットも専用線の方が有利なのは自明です。

Bコスト
30km以内ではDAが圧倒的に有利です。CIRを16k、32K確保すると120km以内でも公衆FRがHSDに対して大きな割安感があるとは思えません。

ということでVOFRに公衆FRを適用した方が有利なのは120kmを超える長距離で、音質は少々トギレや遅延があってもいい、というケースに限られると思うのですがどうでしょう?
 

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