間違いだらけのネットワーク作り(32) 98/06/27
「6月26日セミナーの話題」

昨日、日本工業技術センター主催の「ATM・フレームリレーによるWAN企画・設計技法」セミナーがおこなわれました。情報化研究会のメンバーの方が、わざわざ仙台から来られていました。一般の方も、九州、大阪、名古屋等遠方から来られており、熱心さにおどろきました。

一方通行の講義でなく、ところどころでの質問で受講者の方からの貴重な情報もあり、楽しく勉強させてもらいました。その中で特に印象にのこった話題は次のようなものです。

@CISCO3810
公衆フレームリレーとCISCO3810を使って、20サイトほどを結んだVOFRネットワークを作ろうとしている方からの質問をきっかけに、次のような議論がされました。
 そのような構成をとれるかどうか3810の処理能力が明確でないと判断できない。受講者の中に評価をしている方がいて、公称値ではないがこのくらいだ、という情報がありました。「通信機器を販売したり、購入しようとするのに処理能力が明示されない、というのは排気量の分からないクルマを売り買いするようなものだ」というのが私のコメントでした。

A公衆フレームリレーでのVOFR
公衆フレームリレーでのVOFRで音声の途切れがでる、という質問を受けて、
・送信側の公衆フレームリレー回線が高速で、受信側が低速の場合、低速側への出口のバッファがファイル転送であふれると、音声フレームが破棄され途切れがおきる。
・公衆フレームリレーで使われている交換機によっては、CIRを確保すればそのような現象はなくなる。(?)
・その公衆フレームリレーを提供している通信業者の受講生も複数おられましたが、ハッキリしたことは分かりませんでした。
・通信機器と同じく、公衆網もVOFR等の利用上の制約があるならユーザに対して技術的条件を明示すべきだ、というのが私のコメント。

B公衆フレームリレーでのレスポンス計算
CIR=0で契約している公衆フレームリレー上で、レスポンスをどう推定(机上計算)したら良いかという質問。
アサインされる帯域幅が変動するので、「平均して何Kbps確保できると仮定し、網内遅延を見込み、」といった前提条件つきの方法が考えられますが、帯域の保証がない中でのレスポンスの計算に意味があるかどうか。
私にはCIR=0でレスポンスの保証を求めるユーザがわがままだと思うのですが。経験のある方がいらしたら、よいアイデアを教えて下さい。

全体の印象
公衆フレームリレーはATMより裾野が広く、VOFRにも感心が高いことがよく分かりました。でも、一度公衆フレームリレーとデジタル・アクセス、高速デジタル回線の距離と料金のグラフを書いてみてください。現在の高速デジタル回線は長距離になるとグラフは水平線に近くなります。近距離はデジタルアクセスが公衆フレームリレーより圧倒的に有利です。公衆フレームリレーはCIR値しか保証されてないのに対し、専用線は100%物理速度を使い切れます。電話の音質も確保しやすいです。グラフをながめながら総合的に適用回線を決めて下さい。

 
 
 

 
 

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