間違いだらけのネットワーク作り(19) 98/03/28
記事評「進むブラウザ・ベースのシステム統合」(LAN TIMES)


最近ATM/フレームリレーでネットワークを構築する企業では上位プロトコルをIPに統一することが多くなりました。さらに進んだ企業ではユーザ・インタフェースをブラウザに統一するところも見受けられるようになりました。この世界に入ってくると、ネットワークの設計をする技術者にも、ネットワーク側だけでなくシステム側の知識が求められるようになります。

そのような知識の入り口として雑誌の情報はやはり有用です。言葉の意味と実用上のポイントをすばやく知ることができるからです。雑誌情報を活用するにはその雑誌のコンテンツがWWWに公開され、検索が容易なことが不可欠ですが、残念ながら日本の雑誌ではそんな気前の良いサービスはありません。

今回はLAN TIMESで、IIOP(Internet Interoperable Orb(Object request broker) Protocol,or Internet InterORB Protocol)をキーワードに最近の記事を検索したところ2つの記事がヒットしました。Goal of CORBA becoming crystal clearThe app's new clothesです。

IIOPはWWWを単純なドキュメント・サーバとしてでなく、ビジネス・アプリケーションのプラット・フォームとして使うためにOMG(the Oblect Management Group)によって開発されたTCP/IP上のプロトコルです。HTTPが一つのファイルをWWWにリクエストし、レスポンスをもらう都度コネクションをはるのに対し、IIOPは一度コネクションをはるとその上で複数の処理ができるため高速で効率的なアプリケーションの実行ができます。私たちは普段意識していませんが既にNetscapeにもIIOPは組み込まれています。

CORBA(the Common Object Request Broker Architecture)はOMGによって標準化が進められている分散オブジェクト環境の標準です。ちなみにDCOM(Distributed Component Object Model)はMicrosoftが独自に開発しているアーキテクチャです。

上記の2つの記事ではCORBAがDCOMと会話できる環境が整い、分散オブジェクト環境の実用が促進されそうなこと、IIOPを使ったITP(Internet Transaction Processing)が進んでいること、が述べられています。

今後このような環境がインターネット上だけでなく、企業内ネットワークでも広く使われることは間違いありません。その時、ネットワーク上のトラヒックが要求する帯域や機能がどんなものになるか、「先を見て」ネットワークを設計する必要があります。



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