間違いだらけのネットワーク作り(4) 97/11/15
この25年のネットワーク史上、最悪の失敗は?


○DataCommunications誌10月21日号は同誌の25周年記念号として、興味深い特集をいくつか載せています。

○特に私が面白く読んだのは"The Top 25 Flops"(最悪の失敗ワースト25)です。大きな期待をされ莫大なマーケティング・コストをかけられながら失敗に終わったネットワーク製品、技術、標準がリストアップされています。

○1番手はOSIです。ITUがのろのろと複雑で実用性のない標準化を進めている間に、実際の世界はTCP/IPが席巻しました。

○2番手、製品としての栄えある1番手はIBMの6611ルータです。日本では大企業で使っているところもあるようですが。プラットフォームとして汎用のRS6000を使ったこと、マルチプロトコルへの対応が遅すぎたこと、が失敗の理由として述べられています。

○3番手は100VG-ANYLAN。日本でもかつごうとしていたメーカーがありました。賢そうに見えた優先制御機能は充分ではなく、ただ複雑なだけ。Fast Ethernetに完敗しました。

○ワースト10は次のとおりです。DataCommunications誌は記事の内容をおしげもなくWebで公開していますので、ワースト25の内容はThe Top 25 Flopsをご覧ください。

1 OSI6 Novell SuperNOS
2 IBM6611 ROUTER7 IBM8272 TOKEN RING SWITCH
3 100VG-ANYLAN8 FDDI2
4 Ethercell9 FFOL
5 DATA PBXs10 The Microsoft Network


○教訓

これらの失敗の詳しい背景は述べられていません。しかし、その原因は大別するとメーカーや開発者の「独りよがり」と技術・ニーズの速さに対する「陳腐化」になるような気がします。OSI、100VG-ANYLAN、The Microsoft Networkなどは独りよがりの典型と言えるのではないでしょうか。陳腐化は早かれ遅かれどんな技術や製品にも現れるもので、時代のスピードが速すぎた、と言い訳もできます。しかし、「独りよがり」は時代のせいには出来ません。

市場で優位に立ちたいというメーカーの独りよがりと、OSIの独りよがりは少しニュアンスが違いますが結果は似ているようです。複雑で、余分で、実用性に乏しい。

ユーザの求めているのはSimpleで、必要かつ充分で、使いやすい技術や製品です。ATMやフレームリレーの世界でも独りよがりは見受けられます。メーカーの独りよがりを見破って、賢い製品の選択とネットワーク設計をしたいものです。



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