間違いだらけのネットワーク作り(1327)2024/8/24
窓を基地局化するガラスアンテナ(1327)

小金井公園の池のカワセミは5月から姿を見せ始めて、お盆の頃にはいなくなるのが例年のパターンです。 しかし、今週は水、木、金と3日連続で来ていました。 今朝(土曜日)はいませんでした。 この時期にカワセミを見るのはめずらしいです。 朝、きれいなカワセミを見ると気分が上がります。 この夏はあと何回か会えそうな気がします。

窓を基地局化するガラスアンテナ
オフィスビルの5G電波対策(電波が受かるようにすること)としてガラスアンテナが使われたというニュースがありました。
AGCが開発する5G対応「窓を基地局化するガラスアンテナ」 国内初となるインフラシェアリングでの活用に向けた運用を開始
 インフラシェアリングとは4G/5Gの無線機やアンテナを複数の携帯電話事業者が共用することです。 このニュースにあるJTOWERはインフラシェアリングで実績の多い会社です。 私は徳島県庁のインフラシェアリングについて、徳島県とJTOWERに取材して、コラムを書いたことがあります。
徳島県の「ハイブリッド5G」(ローカル5G+キャリア5G)に学ぶ、インフラシェアリングの活用方法
 今回のニュースは新宿三丁目イーストビルのインフラシェアリングで、5Gのアンテナとしてガラスアンテナを使ったのが新しい点です。
「ガラスアンテナは、建物に隣接した屋外イベントスペースや道路等、景観配慮が重視される場所での通信環境整備に向けた設置を想定しており、インフラシェアリングの活用でより効率的な5Gエリア拡充が実現します。」
ということで、通常のオムニアンテナや指向性アンテナと違って目立たないため、景観を損なわないのがガラスアンテナのメリットのようです。 窓ガラス全面がアンテナになるのかと思ったら、窓ガラスの上部に小さなガラスアンテナを付けるのですね。 窓ガラスそのものがアンテナならすっきりするのに、ちょっと残念な気がします。
オフィスビル内での5Gの電波対策は進んでいません。 設備が高いからです。 4Gは必ず受かるように対策されています。 4Gが受からないと電話が使えないからです。 現在の5Gでは電話サービスは使えません。 電話が使えて、5Gのデータ通信も出来るようにするには4Gと5Gの両方の設備をビル内に設置せねばならず、投資額が大きくなります。 これがオフィスビル内で5G対策が進まない理由だと思います。
インフラシェアリングで4G/5Gの設備を共用すれば携帯通信事業者の費用負担が軽減されるので5Gの対策も進むでしょう。

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 tuguhiro@mti.biglobe.ne.jp



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