間違いだらけのネットワーク作り(1228)2022/9/3
ドコモがスマホ向け5G SAサービス開始(1228)

先週土曜日の第80回情報化研究会には22人が参加しました。 クラウド電話の話がメインだったのですが、研究会も懇親会も電話の話で盛り上がりました。 5Gよりも電話の方が話がはずむのが面白いです。 電話は古い通信サービスですが、今も電話を仕事とする人が多い、ということだと思います。

ドコモがスマホ向け5G SAサービス開始

8月24日にドコモがスマートフォン向けの5G SAサービスを始めました。

スマートフォン対応「5G SA」を提供開始

ドコモの「5G SA」に申し込んでみた 実際に試して分かった課題

5Gの本命「SA方式」がスマホ向けに始動、利用者のあまりの無関心にがくぜん

5Gの特徴としてお題目のように唱えられて飽きが来ている、超高速、超低遅延、超多端末接続。 5Gは4Gのコア設備と5Gの基地局を使うNSA(Non Stand Alone)で2020年にサービスが始まりましたが、NSAでは3つの特徴のうち超高速しか実現できません。 まあ、10G出るとか20G出ると唄われて、実際には1Gそこそこなのに「超高速」と言えるかどうかは別として、「高速」にはなりました。

ドコモがSAのサービスを始めたというから、超低遅延や超多端末接続、さらにはネットワークスライシングが出来るのかと思ったら、NSAより速度がちょっと速くなっただけのようです。 おかしな話ですね。

ITmediaは速度を実測しています。
5G SAの理論上の最高通信速度は下り4.9Gbps/上り1.1Gbps(一部機種は1Gbps)。推定通信速度は下りが441Mbps〜833Mbps、上りが187Mbps〜385Mbps

「速度計測に用いた端末とアプリは、ソフトウェアアップデート済みのGalaxy S22 Ultra SC-52Cと、「ドコモスピードテストアプリ 」。計測場所は東京駅の丸の内駅前広場。
 実際に8月30日の16時〜17時にかけて何度か速度を計測してみると、16時から16時30分ごろまでは東京駅の中央口、広場、駅舎屋内のいずれも4Gと変わらない速度だったが、16時43分に計測した結果は下り517Mbps/上り25.3Mbpsだった。16時59分に屋外(駅舎壁際)で計測したところ下り457.5Mbps/上り40.4Mbpsという結果が出た。」

私は昨年構築した企業内キャリア5G NSAネットワークで下り、1.5Gbps、上り200Mbpsを経験しましたが、それよりずいぶん遅いです。 たしかに、SAなのでしょうがユーザーにさしたるメリットはないですね。

SAが使えるスマホは4機種のみ、エリアも非常に限定的。 ただ、SA始めました、というだけで実際のインパクトはありません。

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