間違いだらけのネットワーク作り(1205)2022/3/26
ドコモが「なんちゃって5G」(1205)

先週の研究会は19人が参加、懇親会は9人とちょっといつもより少なめでした。3連休の初日だったからかも知れません。 しかし、ジョンソン・エンド・ジョンソンの池さんによるロボット倉庫の話は面白く、質問がたくさん出ました。

16段に積み上げられたコンテナが格子状に林立しており、その上をロボットが縦横に動きます。 取り出す製品が入ったコンテナのある場所まで行き、そのコンテナが16段のうち1番下にあったとすると、上にある15個のコンテナをまわりに移して取り出すのだそうです。

4月の研究会は23日(土)に第23回京都研究会としてオンラインで開催します。 時間はいつもと違って、14時30分から17時まで。 懇親会は17時から18時30分までです。 講師は私と早稲田大学・稲田さん、AITコンサルティング代表取締役・有賀さんの3人です。 テーマは来週土曜日に公開します。

ドコモが「なんちゃって5G」

ドコモがさんざんけなしていた「なんちゃって5G」=4Gの周波数帯を使った5Gサービスをこの春から始めるそうです。

ドコモもついに「なんちゃって5G」、4G電波の5G転用はなぜ今か

KDDIやソフトバンクは5Gのカバーエリアを早く増やすために、2020年から4G周波数帯の5G転用をしています。  ドコモはこれを「なんちゃって5G」と呼んでけなしました。 5Gにしても4Gの周波数帯幅が広がるわけではないので、速度が変わらないからです。 速度が同じなのに5Gというのは利用者に対して不当な表示ではないか、というのが「なんちゃって5G」と揶揄した理由です。 たしかに速度は変わらないですが、遅延が短くなるのでメリットがないわけじゃありません。

すでに大手3社はSA(Stand Alone)による5Gサービスを始めていますが、5Gに割当てられた周波数帯域だけでSAにするとNSAより速度が遅くなります。 NSAでは4Gの周波数帯と5Gの周波数帯を合わせて使うCA(Carrier Aggregation)が出来ますが、SAでは5Gの周波数帯しか使えないからです。 4Gの周波数帯を5Gに転用しておけば、SAでも2つの帯域が使えます。

KDDIやソフトバンクが4Gの5G転用を進めたのには単に5Gのエリアをすばやく増やすだけでなく、SAのことも考えていたのです。 ドコモが「なんちゃって5G」を2020年に始めなかったのは、技術的な制約でやりたくても出来なかっただけ、だと思います。 要するに製品、技術の選択に失敗して、KDDIやソフトバンクに遅れを取ったということです。 ここ数年のドコモはなんか、おかしいですね。 ショップの数も大幅に減らすそうですが、利用者にシニア層が多いドコモにとってそれが正解なのでしょうか?

*ここに書いてあることで質問、ご意見などありましたら掲示板かメールでお知らせください。 

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