間違いだらけのネットワーク作り(1187)2021/11/13
ローカル5Gはどうなっているのか?(1187)

今週は火曜日に大雨が降った後は毎日気持ちのいい秋晴れでした。 平日の小金井公園には幼稚園生や小学生がたくさん遠足に来ていました。 公園のほぼ中央にあるポプラ並木がみごとに黄葉しています。



ローカル5Gはどうなっているのか?

めずらしくローカル5Gのニュースが出ていました。

北海道電力が発電所におけるローカル5Gの実地検証を開始

実験の目的は
ローカル5Gの電波到達状況や通信速度などの通信状況
無線監視カメラやヘッドマウントディスプレイ(HMD)、自走式点検ロボット、無線センサーによる現場の映像や設備データを利用した中央操作室などでの遠隔監視の有効性
HMDを活用した熟練者、メーカー技術者による遠隔指導やMR(Mixed Reality:複合現実)技術を活用したノウハウ取得の有効性
異常の早期発見や故障の防止、設備利用率向上

よくある実験内容です。

ただ、一番最初に「ローカル5Gの電波到達状況や通信速度」とあるのがいいですね。 ローカル5Gのベンダーに「速度はどの程度出るんですか?」と質問しても素直に教えてはくれません。 不思議ですよね、ネットワークを売っているのに速度を教えられないなんて。 たぶん、遅いのが恥ずかしいので答えられないんじゃないかな、と想像しています。 なので、実験で先ずは速度を確かめるというのは納得できます。 そんなことユーザーが実験しなくても、ベンダーが仕様として開示すべきだと思いますが。

ローカル5Gの普及状況は総務省のページを見れば分かります。

ローカル5Gの申請者及び免許人一覧

10月7日現在で全申請者及び免許人75者 (本免許取得済:66者)。2019年12月に制度が出来て約2年で全国でこの数字。しかも、顔ぶれがローカル5Gを売りたいベンダーやSIer・通信事業者、自分で使いたいCATV業者がほとんどで、一般の製造業や流通業が見当たりません。 ローカル5Gの普及の道は険しいようです。

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