間違いだらけのネットワーク作り(1183)2021/10/16
ハイブリッド5G???(1183)

12日から3か月ぶりで実家に帰っています。 ちょうど秋祭りの時期です。 このタイミングで帰省するのは18年ぶり。 実家は愛媛県西条市です。 だんじり祭りという秋祭りが江戸時代から続いており、毎年NHKの全国ニュースで取り上げられるくらいにぎやかなのですが、コロナ禍で昨年からお祭りは中止。 非常に限られた範囲で神輿が町を巡ったり、各自治会が自分のエリア内だけでだんじりを運行していました。

名前は岸和田のだんじりと同じですが、姿形は全然違います。 高さ約5メートル。 屋根に人が乗ったりしません。 3層になっていて欄間には武者姿などの彫刻がほどこされています。 人がかつぎ上げて運行するのですが、今はかき手不足なのでタイヤの車輪を2つ付けて少人数で動かしています。 祭りの最終日には神社のある岡の広場に数10台のだんじりが集まってかき比べをするのですが、昔は500キロ以上あるだんじりを高々と差し上げていました。 コロナ禍でこの行事もありません。 しかし、提灯をつけただんじりはきれいで、若者たちが繰り返しあげる「ヨイヨイサーノサッーサ!」という掛け声を聞くと、こちらの気分も高揚しました。



 

ハイブリッド5G???

NECがハイブリッド5Gを構築したという記事がありました。

NEC、ドコモの5G+ローカル5Gの“ハイブリッド5Gネットワーク”を構築

 ハイブリッド5Gの構築と言っても、同じ場所にNECのローカル5G基地局と、NTTドコモのパブリック5G基地局を設置しただけです。 京セラのSIMが2枚入るルータにローカル5GのSIMとドコモのSIMを入れて、端末が両方のネットワークにつながるようになっています。 これが「ハイブリッド5G」と呼べるのでしょうか? ローカル5Gとパブリック5Gが連携して、端末がローカル5Gのエリアから出たら自動的にパブリック5Gに切替わるなら「ハイブリッド」です。 そこまで出来ているとは書いていません。

そもそも、同じ場所にローカル5Gとパブリック5Gの基地局の両方を置くのがおかしいです。 工場の中はローカル5Gだけど、そこから外に出るとローカル5Gの電波は届かないので、そこらへんにあるドコモの基地局からの電波をとらえて切替わる、というなら分かります。

 特定のベンダーのことではなく一般論としてローカル5Gは立ち上がってないですね。 例えば、スマートファクトリーのために工場内に5Gネットワークを構築するとき、ローカル5Gがパブリック5Gより優れている点はあるのでしょうか? 導入のしやすさ、コスト、実効速度、陳腐化リスク等を考えたとき、ローカル5Gがパブリック5Gより優れている点があるとは思えません。

 ハイブリッド5Gなど不要で、工場の中も外もパブリック5Gの基地局だけで5Gネットワークを構築するのが正解だと思います。

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