間違いだらけのネットワーク作り(1118)2020/7/18
KDDIのゼロトラストソリューション

新しい本「新視点で設計する 企業ネットワーク高度化教本」「はじめに」全文を掲載しました。 これを読むとこの本の目的と特徴が分かります。 9日から都内主要書店でテスト販売され、17日から正式な販売が始まりました。 テスト販売ではすべて売れた書店もあったそうです。 

第56回情報化研究会・第4回打倒!コロナ研究会onZoom 講演「アイデア力、営業力、プロマネ力でICTを進化させよう!」 誰もがICTの進化に貢献できるということ、そのための考え方や方法を典型的な事例で説明します。

KDDIのゼロトラストソリューション

今週のネットワーク関係のニュースで眼にとまったのはこの記事です。

 KDDI、企業の働き方のDXを「ゼロトラスト」で推進する新サービス

サービスの名称は「ハイブリッド・ゼロトラストソリューション」。 ネットワークの種別を問わず通信を確認しデータを保護するゼロトラストを採用。 KDDIによると「社内(での利用)を前提としていたシステムが、これからは社外(での利用)を前提とするようになる。こうなると外から中を防御する(従来の)『境界型』では難しい。社外と同じく全てのアクセスを検証する『ゼロトラスト』が重要だ」だとしています。 そのイメージが次の2つの図で示されています。

 



上図の「オープン」とあるのが最終形だとしており、その前段階が下図の「フレキシブル」。 バズワード好きな人たちがいっせいに飛びつくのでしょうか? 日本人はバズワードに弱いですからね。

  最終形の「オープン」が企業にとって有利だなどとはとても思えません。 現在のネットワークとセキュリティの課題が具体的にどこにあるのか、それを解決するためにゼロトラストを使うとしたら、どう適用すればメリットが得られるのか、明確にした上で「ゼロトラストソリューション」を使いたいものです。

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