ここ数日、気持ちのいい好天が続いています。 陽の光が強くなって春の気配を感じるし、歩いていると空気がさわやかです。 いい季節が近づいています。 春と言えば京都研究会です。 今年も4月の第一土曜日、4日に開催します。 2000年に第1回をやって今回が21回目です。 続くものですね。 21回目はちょっと新しい視点で内容を考えました。
第21回京都研究会「2020年代のネットワーク:ネットワークエンジニアはサービス創出を目指せ!」
NTTはじめ、情報通信を事業とする企業は通信以外の付加価値の高いサービスの創出に注力しています。 利用者にとって価値のあるサービスはどうすれば創れるのか? ネットワークエンジニアがただ通信のことだけ考えていればいい時代は終わりました。 5G、5Gとさわいでも似たような実証実験ばかりでつまらない。 2020年代のネットワークを展望すると同時に、ネットワークエンジニアの仕事の価値を高めるサービス創出について考えましょう。
1.日時・場所
4月4日(土)13:30―17:00(受付13:00-13:30)
場所:キャンパスプラザ京都
2.プログラム
13:30-14:50 「2020年代の企業ネットワーク:ネットワークエンジニアはサービス創出を目指せ!」
情報化研究会主宰 松田 次博
2020年代の企業ネットワークに大きなインパクトがあるのは3月に商用サービスが始まる5Gと2024年にサービスが終了するISDNです。 最新のサービスと最古のサービスの対比が面白いですね。 5Gをどう活用すればそのメリットが引き出せるのか、ISDNの始末をどうつけるのかを中心に話します。 私が運用しているネットワークでは数1000本のISDNを使っています。 放っておいても電話やFAXは使えるのですが、巨額な無駄遣いが発生します。 実は5Gよりもこちらの方が喫緊の課題なのです。
サービスの創出ということでは2017年の夏からロボットを使った高齢者見守りサービスを企画から実証実験、商用サービスとやって来ました。 1年前は愛媛県西条市の商用サービスだけでしたが、2月1日時点で兵庫県市川町が実証実験を始めました。 3月には3番目の自治体で採用が決まります。 サービスとしては2020年度にこれまでより1段階上に進みます。 この仕事を通じて価値のあるサービスの創出にはネットワークの「レイヤ8」が大事だと気づきました。 OSIの7階層だけでは足りないのです。 レイヤ8とは何か、具体的に説明します。
14:50-15:00 休憩
15:00-15:40 「ITを活用した高齢者の見守りについて」(仮題)
公益社団法人日本消費生活アドバイザー・コンサルタント・相談員協会
西日本支部・商品の使いやすさとマニュアル研究会副代表 猪股 満智子 様
15:00-15:40 「ITを活用した高齢者の見守りの調査研究」
公益社団法人日本消費生活アドバイザー・コンサルタント・相談員協会(NACS)
西日本支部・商品の使いやすさとマニュアル研究会副代表 猪股 満智子 様
【講師略歴】
京都工芸繊維大学意匠工芸学科卒。
潟純Rール製品研究所(現・人間科学研究所)、商品科学研究所(西武セゾン)で長く研究に従事。 成安女子短期大学、京都造形芸術大学で非常勤講師。
1999年よりNACS西日本支部で活動。
【講演概要】
超高齢社会の日本に溢れる一人暮らしの高齢者を、どう見守ればよいか。
行政・企業の見守りへの取り組み状況や生活者アンケートによる見守る側の意識調査に加え、様々な形の見守り体験記や、見守られる立場の高齢者たちへの意見聴取、見守りロボットの利用者インタビューなどを通して、高齢者の見守りのあり方とITの活用について考察する。
【松田追記】昨年11月30日に公益社団法人日本消費生活アドバイザー・コンサルタント・相談員協会の西日本支部でロボットの講演をしました。 そこで、消費生活を向上させるために商品やサービスを調査・研究してメーカーや行政に提言する活動をする、消費生活アドバイザーという人たちがいることを知りました。 猪股さんの研究会ではITを使った高齢者向けサービスの調査・研究をしています。 我々ICT業界の人間とは違う観点で「ITを使ったサービス」を利用者にとって価値あるものにするには何が必要か話していただきます。
15:40-15:50 休憩
15:50-16:50 「「5Gを待てない!ーネットワークの高度化と工場内無線通信の安定化」
牧野フライス製作所 CIO 中野 義友氏
情報化研究会のコアメンバである中野さんは一昨年、牧野フライス製作所に転職し、わずか1年でCIOに就任しました。 中野さんは昨年5Gの実験をハノーバーで行い、現在は5Gに代わる技術で工場内の無線ネットワークを構築しています。 中野さんからのメールを引用します。
「1)Microsoft Teams等を活用したコミュニケーション革命を進めるためにネットワークの一部高度化を行った経緯を簡単にご紹介します。
2)昨年11月の研究会ではドイツのEMO2019で弊社のCobotを5Gで動かした事例をご紹介しましたが、現状は製造業が工場や倉庫等で5Gの真の価値を得るのはもう少し先になりそうです。
とはいえ、IoTやロボットなどの活用、自動化を工場等で進めるにあたり、無線通信の不安定の解消は急務です。既存の設備を変更せずに工場等の複数無線通信を安定化させる新技術の活用について話題提供いたします。
弊社の取組みをベースに皆さんとディスカッション出来ればと思います。」
3.会費
会員 4000円 非会員6000円(当日受付でお支払いください)
4.申込み
氏名(フルネーム)、所属、連絡先電話番号、会員・非会員の別を書いて下記へメールで申し込んでください。
tuguhiro@mti.biglobe.ne.jp
*ここに書いてあることで質問、ご意見などありましたら掲示板かメールでお知らせください。
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