間違いだらけのネットワーク作り(1093)2020/1/18
VoNRとLINE電話

昨日は静岡でロボットのセミナーをしました。 ちょっと疲れ気味だったので、昼食はうなぎを食べました。 うなぎは好物なのでふだんからけっこうよく食べます。 うなぎと言えば本場は浜松ですが、静岡のうなぎもおいしかったです。 以前と比べて高くなったのが難点です。



いつもそうなのですが、多少体調が悪くても話しているうちにだんだん調子が良くなります。 おそらく大きな声で話すことで血行がよくなり、気分も上がってくるせいだと思います。 うなぎは講演の枕で話題にしました。 1時間半の講演は楽しく出来ました。

VoNRとLINE電話

今週は5Gでの通話実験のニュースがありました。

クアルコムとZTE、5G NRを用いた音声通話実験に成功

4GのVoLTEより音質が良いそうなのですが、VoNRの音質に関するデータは見つけられませんでした。 NTTドコモはVoLTEの音質の図を公開しています。



現在のVoLTE HD+が14.4Khzまでカバーしているので、VoNRだと20Khzまでサポートするのかも知れません。 LINE電話をけっこうよく使うのですが、音質の良さに感心しています。 海外との通話でも遅延や途切れもなく、きれいな音質です。 LINEのCODECはどうなっているんだろうと検索すると詳しいスライドが公開されていました。 無料であるにもかかわらず、LINEは音質の向上や電話通信の効率化に注力していることが分かります。

ちなみに、IP電話と言えば呼制御プロトコルはSIPですが、LINEは独自プロトコルを開発して使っています。 理由はLINE電話から他の通話アプリに電話することは想定しなくていいので、標準プロトコルであるSIPを使う必要がない。 SIPは中身がテキストベースなのでパケットサイズが大きく伝送が非効率。 独自プロトコルでパケットサイズを小さくした結果、電話の接続は21Kb/sの帯域があれば可能だそうです。 

LINEの音質は下図のとおり。 すでに20Khz人間の可聴域をカバー済みです。 音質が良いはずですね。 企業向けのIP電話はあいかわらず、たったの8Khzでのサンプリングで音声周波数は4Khzまでしかカバーしていない。 LINEは48Khzのサンプリングで、20Khzまでカバーしています。 企業向けのサービスや製品を提供している通信事業者やメーカーには反省して欲しいし、5Gで高音質なんて当たり前なので、そんなもので高い料金を取らないで欲しいものです。



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