間違いだらけのネットワーク作り(1084)2019/11/02
エリクソン製品によるローカル5Gの実例

このページは11月3日に書いています。 昨日、第51回情報化研究会を日本科学未来館で開催しました。 ここで研究会をするのは16年連続、16回目です。 3連休でもあり、恐竜とロボットのイベントもあって、親子連れがたくさん来ていました。 昨年の秋の研究会は13人しか参加者がいなかったのですが、今年は19人が参加。 遠いところでは大阪から2人が来てくれました。 

研究会の後の懇親会はいつもどおりビーナスフォートのイタリアンで、ここも16年連続で利用しています。 来年は10月31日(土)に開催します。



エリクソン製品によるローカル5Gの実例

研究会では牧野フライス製作所(以下、MAKINO)の中野さんと佐藤さんに9月にハノーバーで開催された展示会で動かしたローカル5Gの話をしてもらいました。 ポイントを紹介します。



これが展示会でのローカル5Gの構成です。 5Gの設備はエリクソン社製。 ローカル5Gで使える可搬型の装置を持ち込んだそうです。 SIMの認証も本来はローカルでするのですが、今回は外部の設備を使ったそうです。 認証はSIMをネットワークに登録する時使うだけで、1度認証を行うと後の通信はすべてローカルで行われます。

展示会では複数のiAssistをローカル5Gで動かしました。 iAssistは部品や工具の運搬と組み込みに使うAGV(Automated guided vehicle:自動搬送車)とCobot(人間と協調作業するロボット:アーム状の装置)が一体となった装置です。

iAssistの制御にローカル5Gを使う狙いは3つ。
@多くのiAssistが密集する環境でも干渉することなく安定してコントロールする。
Wi-Fiでは干渉を避けるのが困難。
A無線でつながるiAssistと、有線LANで接続されている機械を同期をとって制御する。
Wi-Fiでは遅延が大きく同期を取りにくい。 Emergency Stopの信号が遅れると最悪クラッシュを招く。 5Gは低遅延なので同期が取りやすい。
B離れた建屋の間をシームレスにつなぐ
離れた建屋のローカル5Gをパブリック5Gと連携してシームレスに接続する。 iAssistが工場間で移動できる。

展示会で使った5GのバンドはBand40(2.3GHz帯)の20MHz幅。 速度は下り50M、上り15M出たそうです。 展示会ではWi-Fiがよく使われますが、それらとの干渉を気にすることなく期待どおりに動いたとのこと。 当然ながら国内の工場でのローカル5Gの利用も検討しています。

企業内で使える5Gはローカル5Gだけでなく、現在、国内で行われている実験がそうであるように、キャリアの可搬型の基地局を使用する方式もあれば、商用の基地局を企業内に設置する方法もあります。 これらはいわゆる「インハウスソリューション」です。 ローカル5Gは企業が免許を取得し、高額な設備投資をし、電波使用料を払うというかなりハードルの高いソリューションです。 ローカル5Gが流行りだからと安易に選択せず、インハウスソリューションとの比較検討が肝要です。

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  情報化研究会掲示板

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