間違いだらけのネットワーク作り(1057)2019/04/06
「一つの事例(モデル)から進化するICTの世界」

第20回京都研究会は35人が参加し、にぎやかに(質問やちゃちゃ、笑いが多い)、楽しく出来ました。   



懇親会では一人ずつスピーチをしてもらったのですが、いつも事務局として会場の予約や資料の受け取りでお世話になっている指方さんが選挙のウグイス嬢の実演をしてくれました。 京都市会議員選挙の最中でまさに土曜日までウグイス嬢をしていたのです。 「市会議員でいいですか?」と聞かれたので「衆院議員でやって」とお願いしました。

ウグイス嬢・実演

上手なものですね。 でも、政治家になりたいとは思いません。

「一つの事例(モデル)から進化するICTの世界」  

研究会の中から主な内容を紹介します。

「ICTの最前線を展望する−ロボット・AI活用、次世代企業ネットワーク」
情報化研究会主宰 松田 次博




京都研究会20周年なので、トレンド図は一新しました。 前半にはこの20年に私が取組んだ東京ガス・IP電話から現在のロボット見守りサービスまでの主なプロジェクトと、通信サービスの主要なものを書き、後半部分にはAI・ロボット活用や「豊かさ」(経済的な豊かさではなく心の豊かさ)を実現するICTがこれから重要になる、ということを示しています。

20代、30代の人いますか?と聞くとけっこう手を挙げました。 「皆さんには権力も地位もないと思いますが、そんなものなくてもICTの世界を進化させられます。 これまでにない新しい事例を作りだして、それを情報発信すればいいのです。 事例がモデルとなって広がることでICTの進化に寄与することが出来ます。 そんな事例を作ってやろうと考えて仕事をすると楽しいですよ。」 

「私はこの20年でローソンのルータレスネットワーク、東京ガス・IP電話、ツルハ・モデル、現在のロボットに至るまで新しいことに取り組み、その事例を書籍(7冊)やWebの記事に書いたり、講演することでモデルとして広めることを心がけて来ました。 今やっているロボットのサービスもそれが高齢者や家族にとって有用だということが知られて、モデルになればいいと思っています。 一つの事例でICTの進化に貢献できるということです。」 

「DXに貢献するNTTコミュニケーションズの次世代ネットワークサービス」
NTTコミュニケーションズ クローズドネットワークサービス部門
担当課長 今江 通成氏、主査 堤 洋介氏






NTTコミュニケーションズの講演は前半を今江さんが、後半は堤さんがしてくれました。 NTTコミュニケーションズは大手町の新本社に移転したばかりですが、本社ビルでの働き方改革とそれを支えるIoTの紹介からプレゼンが始まりました。

面白くて有用だと思ったのは「Akidoko」サービス。 フリーアドレスの座席で空いてる席が分かるというのが上のスライドです。 もっと有用なのはトイレの空き状況が分かること。 自分のオフィスでも経験するのですが、トイレの利用はけっこう集中するものです。 空いている個室がどこにあるか分かれば集中緩和にもなるし、ハラハラすることもなくなります。

ネットワークについてNTTコムさんが企業が困っていることとして挙げたのは「トラフィック増加」とICTマネジメント。 この2つを解決する手段の一つとしてSD-WANを位置づけています。 図はトラフィック対策の一例。 ICTマネジメント向けのサービスとしてはトラフィックの可視化を強調していました。

「データ活用の進展に伴うネットワークイノベーション」
早稲田大学 研究戦略センター教授 稲田 修一氏






稲田さんの話は「企業にとってなにより大事なものはアイデアだ」というドラッカーの言葉から始まりました。 何事も「思い付き」から始まります。 イノベーションというほど大したものではないですが、私のロボットみまもりサービスは2017年7月・松山講演のために作った「スマートスピーカーを使った高齢者のみまもり」という思い付きのスライドから始まりました。

稲田さんの話は幅広くて1枚や2枚のスライドをここに挙げても要約にはならないのですが、5Gの図が分かりやすいので引用しました。 もう1枚は文字通りまとめです。 表題にある「データ活用」のためにはデータを蓄積する必要があり、講演の中でも「データを取ることが大事」という話が何度かありました。 これに疑問を持ったので講演終了直後に質問しました。

「データを蓄積して行く前に、データを集めればこんな効果が得られると分かっていて貯めるのですか、それとも分からないけど貯めるのですか?」  答えは「分からないけど貯める」でした。 データを集めても役に立たないことはふつうにあり、やってみないと分からないのが実態のようです。 やってみないと効果が分からないのではコストはごくわずかしかかけられないし、経営状態の悪い企業はそもそもやれないだろうと思いました。


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