間違いだらけのネットワーク作り(1021)2018/07/14
「AIに学ぶべきこと」

 今週は水曜日にNEC本社でICTイノベーションセミナー、金曜日にグランフロント大阪でiEXPO KANSAIがあり、それぞれ90分、45分の講演をしました。 いつもどおり楽しく話し、アンケート結果も好評でした。

大阪出張にはANAを使うことが多いのですが、昨日は往復とも新幹線にしました。 ANAのB787、B789がロールスロイスのエンジンの問題で点検と部品交換をしています。 もし、ANAを使うと帰りの便が20時20分発の最終便になるのですが、それがB789だったのです。 13日の金曜日にこんな危ない飛行機に乗りたくはありません。

 ANAは7月、8月で約300便の欠航を出してエンジンの点検・修理をします。 よほど危険なのでしょう。 しかし、どの程度危険なのか、心配する必要はないのか、一切説明がありません。 ひどいものです。

7月11日ICTイノベーションセミナー


7月13日iEXPO KANSAI


「AIに学ぶべきこと」
   

今週の講演のイントロ部分で「AIは明らかにブーム」という話をしました。 その中で昨年、AI将棋が佐藤天彦名人に2連勝したことを紹介しました。  講演ではもっとたくさん話しているのですが、ダイジェストして再現してみましょう。



「これが昨年5月に佐藤名人に勝った将棋で、PONANZAが指した初手です。 将棋を多少ともやったことがある方ならご存知でしょうが、将棋が始まった400年前から初手は飛車先の歩をつくか、角道を開けるかのどちらか、というのが常識です。 でも、PONANZAは金を斜め上に動かしたのです。 」

「将棋は1局、だいだい100手前後で勝負がつきます。 しかし、PONANZAが佐藤名人に勝った2局はどちらもわずか70手あまりで終わっているのです。 通常より30%ほど速く勝負をつけている、ということです。 AI将棋は最速で勝利する手を追究しているようです。」



「人間が指す将棋とAI的な将棋を比較したのがこの表です。 人間は定跡とか、格言といった”セオリー”に沿った手を選び、それ以外の手は考えません。 セオリーで思考の範囲を絞って、楽が出来るからです。 しかし、AIはセオリーにとらわれず、あらゆる可能性の中から最速の勝利を得られる手を探します。」

「人間は負けるのが恐いので、まず守りを固めてから攻めようとします。 AIは攻守の判断は客観的で、守りもそこそこに攻めを始めます。 AIの将棋が手数が短いのはこのためかも知れません。 AIを相手にトレーニングしている藤井聡太七段は攻め始めが早いことが知られています。 AIの影響でしょう。」

 「なんか、将棋なんて自分に関係ないって感じで眠たそうにしている方もいますね。 関係ないと思っているとしたら大きな間違いですよ。 皆さんの仕事だって将棋と同じです。  仕事にもセオリーがありますよね。 セオリーや何十年も変わらない社内のルールや自分の経験に縛られて仕事をしているはずです。 だから、イノベーションが生まれないのです。 藤井聡太七段がAIに学んで新しい将棋を身につけたように、私たちもAIにならってセオリーや常識にとらわれない新しい発想を心がけるべきなのです。」


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