間違いだらけのネットワーク作り(1008)2018/03/24
「KDDIのSD-WANは箱売り」

 気温の上下がジェットコースターのように激しくて、三寒四温などという優しい言葉からかけ離れた天気が続いています。 京都研究会が2週間後に迫ったのですが、その頃には暖かくなっていることを期待します。 その研究会、現時点で34人参加予定です。 常連さんからの申し込みがこれからなので、まだまだ増えると思います。

 3月26日にITmediaの新しいコラム、「コミュニケーションロボット+クラウド型AIで、サービスを創ろう!」が掲載されます。 写真や図表が6枚入っていて、面白い内容になっています。 ぜひお読みください。

「KDDIのSD-WANは箱売り」
   

今週火曜日にKDDIの人が来て、新しいSD-WANサービスを紹介してくれました。 ニュースリリースは昨年10月にあったようなのですが、サービス開始が遅れているようです。 サービスの名称は「KDDI SD-Network Platform」。 驚きのない内容でした。





Versa Networksという会社の装置やサービスを使ったオーバーレイ型のSD-WANです。 SD-BOXという名前のルータを全拠点に導入します。 やれることはマルチパスとかローカルブレイクアウト、ネットワークの分割で、要するに私たちがふつうにルータを使ってやっていることが出来るだけで何の新鮮味もありません。 閉域網はKDDIのサービスである必要はなく、NTTコムのUNOの回線にSD-BOXをつけて使っても良いのです。 つまり、キャリア本来の回線サービスではなく、新しい形の「箱売り」なのです。 

 図には統合管理などと書いて、ユーザーが全体を管理するようになっていますが、仮にユーザーがNTTコムの回線を使っていたとすると、回線障害と機器障害の切り分けをユーザーがやって、回線ならNTTコムに、機器ならKDDIに障害対応を手配する、という面倒なことになります。

私たちSIerが回線、機器をまとめて運用・保守するサービスと比べると面倒になるだけでメリットはありません。 そもそも、オーバーレイというのは上に乗っかっているSD-WANと下にある物理ネットワークを二重管理することになるので運用には難があります。

KDDIは2009年7月にWVSという画期的なサービスを始めました。 データセンターとの通信を無料にするという斬新なアイデアに驚かされたものです。 もはや、あんなサービスは考え出せないのでしょうか?

 
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