間違いだらけのネットワーク作り(998)2018/01/13
「勉強になった設計レビュー」

  ここのところ、日経新聞には毎日のようにAIの記事が載っています。 10代、20代の人がAIを使って起業している事例がいくつも紹介されているのですが、こういう報道を読んで思うことがあります。 現代は「天才のための時代」なのだな、と。 天才というのは昔から人口の中に一定割合いたはずです。 しかし、古い時代は天才だからと言ってチャンスがつかめるとは限りませんでした。 得られる情報が限られていたし、情報発信する手段もなかったからです。

  今や中学生や高校生でもその気になればITの勉強がどんどん出来るし、コンピュータをはじめその道具も簡単に手に入るようになりました。 情報発信やコラボレーションのための人脈作りも容易になっています。 10代、20代で成功することも出来るのだと納得できるのですが、同じことは60代でも可能なのではないかと思います。 おじいさんの成功事例も出てくるといいですね。

「勉強になった設計レビュー」
   

 昨日、ネットワーク構築プロジェクトの基本設計レビューをしました。 無線LANを中心としたネットワークで、規模としては億円単位のけっこう大きなものです。 ネットワークの仕事は下図のように階層化できるのですが、この中で基本設計はもっとも大事な作業です。 提案書でかかげた「目的」(図ではニーズ)をどう実現するか、具現事項とその実現方式を決めるフェーズだからです。


  拙著「自分主義−営業とプロマネンを楽しむ30のヒント」115ページより引用

   昨日の基本設計レビューは単なる確認作業ではなく、勉強になって面白いものでした。 無線LANの動作モード、データ転送方式、認証方式など、それぞれ2つから4つ程度の選択肢があるのですが、それぞれの方式の概要を説明し、このプロジェクトではこういう理由でこの方式を選ぶ、その仕組みはこの図のようになる、と分かり易く記述されています。

   無線LANの教科書には技術方式の解説が山ほど書かれていますが、それを現実の企業ネットワークにどう考えて適用すればいいかは書かれていません。 この基本設計書はそれが分かります。 ダメな基本設計書は何故この方式や製品を選択したか、という説明がなく、ただ結果だけを 記述したものです。 たしかに、書いてあるとおりにやれば動くのでしょうが、そんなものでお客様を 納得させることは出来ません。

   私はこのプロジェクトの責任者なのですが、この基本設計書の出来を見て、これならこの先の工程でも問題が生じる心配はないと確信しました。 ちなみに、私は設計書は1ページも書きません。 しかし、提案書の核心部分、「目的」と「特徴」は書きます。 そこに独自のアイデアを必ず盛り込みます。 このプロジェクトも単純な無線LANではなく、一工夫しています。 機会があればご紹介したいと思います。


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