間違いだらけのネットワーク作り(978)2017/8/5
「松山講演会トピックス」

 7月28日(金)、29日(土)と松山で研究会をしました。 28日午後に松山に入り、マツヤマンスペースさんが運営するコワーキングスペースと、サイボウズ・松山オフィスを見学。 18時30分から20時までサイボウズ・松山オフィスで講演しました。

講演会には40人あまりが参加。 IT関係の仕事にたずさわる人が多いのですが、小説家や建築士、農業関係の方などIT以外の人もかなり来てくれました。 講演の内容はITの専門家でなくても面白く聞けるよう、いつもとはかなり変えました。

皆さん、よく笑って楽しそうに聴いてくれました。 講演の最後に「面白かったですか?」と挙手を求めると大多数の人が手をあげ、「役に立ちましたか?」と聞くとこれも大方の人が手をあげたので、「大成功!」と言って講演を締めました。

  楽しい講演の機会を設けてくれた、元テレビ愛媛の日野さんとマツヤマンスペースの稲見さんに感謝します。 

 
「松山講演会トピックス」
   

松山での講演内容の一部を紹介します。


サイボウズ・松山オフィス2階のイベントスペース

講演はこのイベントスペースで行いました。 右側に演台とスクリーンがあります。 このオフィスは今年4月にオープンしたばかりで、働きやすさをサポートする工夫がいたるところにあります。 子供づれの女性社員が子どもを遊ばせる部屋、フロアごとにある休憩・談話用スペース、仮眠室、2階のイベントスペースには広いキッチンも付属しています。

3階は全国のユーザーからの問い合わせを受け付けるコンタクトセンター。 4階には開発・試験にたずさわる人たちがいます。 ここの人たちはデスクに電話がありません。 コミュニケーションはサイボウズのチャットとメールだそうです。 各フロアに大小の会議室があるのですが、すべての部屋に テレビ会議システムがあります。 東京本社等と連携するのにテレビ会議は不可欠なのでしょう。


講演のテーマ


講演の様子 とても気持ちよく話せました。 皆さんの反応がいいからです。

モバイルの話を前半にして、後半はAIについて述べました。 モバイルは仕事で実際やっていることをベースに話せるのですが、AIは仕事ではやっていません。 そこで、将棋AIを例に話すことにしました。



 AIで最も重要な技術は機械学習です。 機械学習以前の将棋ソフトは人間が経験で局面を評価するパラメータを調整していました。 パラメータの数も1000個程度。 何年もかかってやっとアマチュア四段程度の実力でした。



 将棋ソフトに機械学習が取り入れられた結果、評価項目は1億以上になり、評価パラメータの調整は自動的に短時間で出来るようになりました。 結果、将棋AIはプロの名人に勝つまでになったのです。 人間の将棋とAIの将棋の思考方法には大きな違いがあります。 人間は無駄な読み=思考を省略するために、セオリーと定跡を守ろうとします。 これらに合わない手は読まないのです。

対してAIはセオリーや定跡に縛られず、広く手を読みます。 なので、人間には思いもつかない手が指せるのです。 将棋の最初の一手は角道を開けるか、飛車先をつくか、どちらかを指すのが常識です。 しかし、5月に佐藤名人を破ったポナンザという将棋AIが指した最初の手は金を斜め上に動かす一手でした。


iPhoneで無償で使える将棋AI、ぴよ将棋。 先手が私。

私も実際に将棋AIを体験してみようとGoogleで検索するとiPhoneで使える「ぴよ将棋」という無償アプリが見つかりました。 名前は初心者向けのようですが、実力はアマ四段です。 ぴよ将棋と対戦することも出来るのですが、私がやったのは私が人間相手に指した将棋の分析です。

私は毎日のように日本将棋連盟が運営する将棋道場24というサイトで将棋を指しています。 指した将棋の棋譜は一定期間保存されています。 この棋譜をコピーしてぴよ将棋にペーストすると分析が出来るのです。 一手目から最後まで、一手ごとに局面を評価し、先手が有利か後手が有利か数値化、グラフ化して示されます。


 終盤の局面。

この将棋、ずっと先手の私の方が不利、というのがAIの評価です。 この左の局面でも私が不利という判定なのですが、自分ではもうこちらが有利になっていると思っていました。 王様が将棋盤の中央で独りぼっちなのですが、相手に攻める駒がないし、強力な攻め駒である飛車はすみっこで遊んでいます。 対して、私の方は攻めの態勢が出来ていて、次の一手で歩が相手の玉頭に成り込めば壊滅させられます。 全体を見ると序盤、中盤は後手有利だったのを、終盤に先手が逆転した、という流れになっています。 AIの局面評価と自分のそれを比べるのも一興です。


注目すべき、スマートスピーカー

スマートスピーカーは身近なAIとして注目すべきだと思います。 想定される事例(ここには掲載しません)を含め、説明しました。


ICTを活かすために必要なこと

細かく書きませんが、一番大事なのは目的指向の徹底です。 AIを導入したいと考えた企業のうち、導入に成功するのはわずか5%というのが実態です。 多くの企業がAI導入の目的の明確化が出来ておらず、AIで解決すべき課題も見つかっていないのにAIを導入しようとするからです。 AIに限らず「目的指向の徹底」がICT活用には不可欠です。


*ここに書いてあることで質問、ご意見などありましたら掲示板かメールでお知らせください。 

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