間違いだらけのネットワーク作り(975)2017/7/8
「BCP対策としての閉域モバイル・スマホ内線」

 なんだか動き回る日々を送っています。 昨日は朝一、東京で商談をすませて、そのまま羽田から大阪へ。 グランフロント大阪で開催されたiEXPO KANSAIで「熊本地震で威力を発揮、BCPにも役立つ閉域モバイル・スマホ内線」と題して講演しました。 講演が終わって、とんぼ返りで羽田に着いたのが8時15分。

 何の楽しみもない日帰り出張のように見えますが、そもそも講演自体が私にとってはエンターテイメントのようなものなので楽しかったです。 130人の申し込みがあり、会場は満杯でした。 皆さん、時折笑いながら熱心に聞いてくれました。 先日初めて訪問したばかりの企業の役員の方にも聴講していただきました。 かなり興味を持っていただいたようです。

来週火曜日は福岡で講演します。 再来週は東京、その次の週は松山で講演です。 講演の夏、という感じですね。





 
「BCP対策としての閉域モバイル・スマホ内線」
   

今回の講演は県や市で防災を担当している方が大勢参加されていました。 講演終了後、何人かの方が演壇に来られ、質問されました。 主には2点です。

  一つは「東日本大震災の時には携帯の基地局が被害を受けて携帯が使えなかった。 閉域モバイルも基地局がやられては使えないがどうか?」   「確かに津波で広い範囲の基地局が流されてはどうにもなりません。 しかし、大津波をともなわない地震なら基地局は生き残る確率が高いと思います。 なぜなら、ある地点で携帯を使うとき、電波は一つの基地局から来ているわけではなく、2か所、3か所の基地局から電波が来ているからです。 それらの基地局全部が機能を失わない限り、通信は可能だからです。」

  「閉域モバイルはパケット通信だから災害時に通信規制を受けないということだが、パケット網が混み合って使えなくなることはないのか?」
  「パケット通信は地震の時でも通信規制される可能性が低いです。 例えば東日本大震災の時、KDDIとソフトバンクは規制しませんでした。 ドコモはピークで30%だけ規制したそうです。 たしかに、通信規制がなくてもパケット網が輻輳すると遅くなったり、パケットロスが起こることが考えられます。 しかし、熊本地震のときはスマホ内線が使えましたし、東日本大震災の時もインターネット電話が使えた、という事例があるのでパケット通信ベースの電話は生き残る可能性が高いと思います。」

閉域モバイル・スマホ内線が災害時に100%使える保証はありませんが、すぐに規制を受ける回線交換ベースの携帯電話や固定電話に比べればBCP時の通信手段としてはるかに強力なことは間違いありません。


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