間違いだらけのネットワーク作り(945)2016/11/05
記事評「フルMVNO」

   11月1、2日の両日、有楽町国際フォーラムでNECのユーザーフォーラム、iEXPOが開催されました。 私は2日の午後、「熊本地震で威力を発揮、BCPにも役立つ閉域モバイル・スマホ内線」という題で講演しました。 テーマのせいか官庁や地方自治体の防災担当の方の参加が目立ちました。 ここ数年、長男が聴講に来ていたのですが、今年はトラブル対応で来れなくなったとLINEが入りました。

  講演終了後、展示を見て研究会の人と銀座のワインレストラン、Aux Amis des Vinsへ予約なしで行ったら、建物ごと消えていました。 20年近く使っている店なので、いろんな人と様々な思い出があります。 後で調べると近くに移転しただけで店自体は残っていました。 しかし、思い出というのは建物に残っています。 屋根がガラス張りで星が見えた3階、2階にあった「CAVE」と名付けられた2つの大きなワインセラー、狭い階段。 これらが消えたのは残念です。

仕方がないので、近くの別のレストランへ行き、二人でブルゴーニュのワインを1本空けて帰りました。 

  
記事評「フルMVNO」(日経コミュニケーション 11月号)
   
MVNOはSIMをMNO(NTTドコモやau)から提供を受けています。 加入者管理はMNOに依存しています。 これに対して フルMVNOはMVNOが加入者管理機能も持ち、独自SIMを発行出来ます。 IIJが7月にドコモとの間でフルMVNOについて合意し、来年下期にサービスを開始すると発表しました。

 ではフルMVNOの「嬉しいこと」とは何なのか? IIJは国際サービスとIoTを上げています。 SIMを自社で発行できると海外の通信事業者と直接契約してより低廉なサービスが出来る可能性があるとのこと。 IoTではプロファイルの書き換えが遠隔から可能なeSIMが使えるため、デバイスに組み込んだSIMを海外に輸出してから書き換えるといった利用ができ、IoTデバイスの製造・輸出が楽になる。

  え、これだけしか嬉しいことはないのに数10億円の投資をしてフルMVNOを始めるの? というのが正直な感想です。

 さらに気になるのは5G時代のMNOとの競合です。 5GになるとMNOのネットワークは仮想化され、一つの物理ネットワークの上に目的別のネットワークを複数定義し、MVNOに提供できるようになるとのこと。 自分で設備投資してフルMVNOにならなくても、同じことを仮想ネットワークでやれるとしたら、その方が安上がりでリスクが少ないでしょう。

  これからの数年、フルMVNOや5Gがどう動くのか楽しみです。 変化のあるところには必ずチャンスがあります。 企業ネットワークにそれをうまく取り入れることでメリットが出せるはずです。

  *ここに書いてあることで質問、ご意見などありましたら掲示板かメールでお知らせください。 

  情報化研究会掲示板

 tuguhiro@mti.biglobe.ne.jp



ホームページへ