間違いだらけのネットワーク作り(934)2016/08/13
「印刷の生む価値」

   先週の土曜日は予定どおり研究会旅行で松山へ行きました。 今年は会員への周知が直前だったためスケジュールの合わない人が多く、参加者は5人と例年の半分でした。 しかし、それはそれでコミュニケーションが深まって楽しいものでした。 

    松山城の天守閣まで登ったあと、二の丸庭園にある勝山亭という茶室で句会をしました。 指導は櫟(くぬぎ)俳句会の杉山望先生にしていただきました。 俳句の話はもちろん勉強になりましたが、ご主人のJAICAシニアボランティアに付き合って2年間滞在したグアテマラの話が興味深かったです。 60代になって不便な発展途上国で生活したり、現在は松山で文化活動に励んだりとそのバイタリティに感心しました。





 句会の後、また天守閣のある本丸まで坂道を登りました。 ライトアップされた天守閣を見るためですが、この坂道がとんでもない急坂で文字通り汗がしたたりました。 本丸にあるお茶屋で冷房にあたりながら日没を待っていると、汗も引き元気がよみがえりました。 日暮れとともに満員のロープウェイがフル回転状態となり、次々と人が上がって来ました。  たしかに、見る価値のある光景でした。  ちなみにロープウェイは句会をした二の丸庭園とは山の逆サイドにあります。 茶室を借り切り、先生に来ていただいて句会をし、夜のお城見物をする。 ユニークでとても楽しい夏休みが出来ました。



   「印刷の生む価値」
   句会で杉山先生が句誌「櫟」を配ってくれました。

 

 100ページ足らずのA5版の冊子です。 正確な数は分かりませんが、おそらく2000句以上の俳句が掲載されています。 句会が開かれた場所を見ると愛媛県が中心ですが、大阪、東京、広島にも広がっています。 ちょっと意外なのは作者のほとんど、おそらく9割以上が女性であることです。 芭蕉に始まって正岡子規にいたるまで、俳句は男性が多いのかと思っていましたが現代の状況は違うようです。

インターネット全盛時代に毎月句誌を編集、印刷し、おそらく数千人いる会員に配布する、というスタイルが生きているのはすごいことだと思いました。 IT関係に限らず、雑誌という雑誌が売れなくなっている中で、この句誌はおそらくこれからも永く続くだろうと思いました。 それは紙と印刷という手段が俳句という文化活動に合っているからです。

  まず「月刊」という周期がいい。 会員が俳句を日々作り、出来のいいものを月1回だけ投句する。 毎週ではせわしない、3か月に一度では物足りない。

  自分の句が選ばれ印刷という形で認められる。 書き物が形のある印刷物になるのは嬉しいものです。 いつでも削除できるWebとは違います。 ほぼ半永久的に保存することもできます。

  数が限られている。 誰でも無料でアクセスできるインターネットと大きく違う点です。 読める人が限られているから価値が出る。 仲間内だけ、というネガティブな見方も出来ますが、むしろ仲間内であることを楽しむのが句誌の目的だと思います。

ビジネスではペーパーレスがもてはやされますが、文化活動ではこれからも紙と印刷が残って行くでしょう。

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