間違いだらけのネットワーク作り(886)2015/07/25」
「IHIのクラウド電話の疑問」

   

 今日は木曜日なのですが、土日が研究会旅行なので、この記事を書いています。

 27日(月)にITproの新しいコラム、「iPhone6と閉域モバイル網で高品質スマホ内線を実現」が掲載されます。 ぜひ、お読みください。

    「IHIのクラウド電話の疑問」

   23日の日経新聞朝刊にIHIがクラウド電話を導入したという記事が載っていました。 企業ネットワークの記事としては、13年前に東京ガスのIP電話が日経の1面に大きく掲載されたことがあり、その後、マネをした企業のIP電話の記事が続けて出た時期がありました。

  しかし、この10年近く、企業の電話が新聞記事になることなどなかったので、IHIの記事は新鮮でした。 と同時におかしいなあ、と思いました。 クラウドにしたからと言って、20%もコスト削減できるとは考え難いからです。

  



 電話システムのコスト構造はおおざっぱに言って、サーバ30、端末(電話機関係)70です。 クラウドだろうが、オンプレミスのPBXを使おうが、70は変わりません。 全体の20%を削減しようとするとサーバの30を10にする必要がありますが、現実的には困難です。

じゃあ、端末系のコストを削減したのだとすると、それはクラウドでなくても同じ方法で削減できるはずですから、クラウド電話だから20%安くなったということではありません。

それと仕様についての疑問もあります。 クラウドPBXの機能は従来型のPBXと比較して粗くなっています。 伝統的なグループでの電話の利用に必要な機能がはしょられているのです。 IHIのような伝統的な企業がクラウドPBXの機能だけで満足できるのだろうか、というのが仕様についての疑問です。

専門誌が細かなコスト構造や、従前のPBXとクラウドPBXの仕様の違いについて、詳細に取材してくれることを期待します。 いずれにしても、企業の電話のことが日経の記事になることは、業界がにぎやかになるので歓迎です。

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