間違いだらけのネットワーク作り(854)2014/11/15
「そもそもSIMとは?」

     11月29日の研究会

まで、あと2週間になりました。 現在、20人あまり参加予定です。 情報化研究会の会員、非会員にかかわらず参加できますので、関心のある方はおいでください。

  今、「縁もたけなわ」(松田哲夫著)という本を読んでいます。 著者はベテランの編集者で筑摩書房の役員だった人です。 一緒に本を作った作家や漫画家のことを書いているのですが、古き良き時代の本づくりやその時代の魅力的な人物のことが書かれています。 ネット全盛の今、出版業界は大変なことになっていますが、この380ページの重たい本を読んでいて、書籍はこれからも生き残って行くだろうと確信しました。 生き残る方法も簡単です。 本も音楽も情報の一種ですが、情報が価値を失わない方法を取ればいいのです。 技術とはまったく関係ないですが、11月29日の研究会でも雑談でお話したいと思います。

「そもそもSIMとは?」

 今度の研究会では格安SIMとSIMフリースマートフォンが主なテーマです。  SIM、SIMと 新聞でもしょっちゅう眼にする、一般用語になりましたが、そもそもSIMとは何なのか、と改めて聞かれてスラスラと答えられる人は少ないのではないでしょうか? そんな疑問に答えるのにぴったりの記事がITproに掲載されました。

Apple SIMがもたらす波紋とSIMの不思議

SIMはSubscriber Identity Moduleの略称なので、直訳すれば「加入者特定用モジュール」となります。 この記事からポイントを箇条書きにしましょう。

@SIMカードとは一義的には携帯電話ユーザーの識別番号などが書き込まれた接触型ICカード
ASIMカードはメモリや演算性能も持っており、Javaが動作する
BSIMカードが記憶している識別番号は主に3つ(1)IMSI(International Mobile Subscriber Identity)、(2)MSISDN(Mobile Subscriber Intergrated Service Digital Network Number)、(3)ICCID(Integrated Circuit Card ID) (1)は携帯網への接続可否を認証するための情報、(2)は電話番号、(3)はSIMカード製造者が付与するシリアル番号

昔は端末のROMに加入者情報が書き込まれていて、ユーザー認証と端末は不可分でした。 SIMでユーザー認証が端末から分離されたことで、ユーザーが端末を自由に選択できる余地が出来たのです。 しかし、SIMロック端末はキャリアが自社のSIMしか使えなくして通信サービスと端末をくくりつけにしたものです。

上記は物理的なSIMカードのことを言っているのですが、アップルはiPadAir2で書き換え可能なソフトSIM、AppleSIMをサポートし、欧米の複数のキャリアで使えるようにしました。 これだと ユーザーにとってキャリアの変更は物理的なSIMカードの置き換えでなく、ネットを介した書き換えだけで出来るので、キャリアの変更が楽になります。

ソフトSIMはM2Mのニーズを背景に標準化が進められているそうです。 ある国で作ったM2Mデバイスを他の国に輸出した場合、国ごとに異なるキャリアのSIMを入れるのは非効率です。 ソフトSIMなら物理的な作業なしに対応できるので効率的です。

ソフトSIMはユーザーにとっては有利な仕組みですね。 ただ、SIMは厳密な本人確認をした上でキャリアがユーザーに渡していたものです。 ネット上で簡単に書き換えられるようにするのはいいのですが、本人確認をどんな手段でやるのでしょうね。

いずれにしても、ユーザーはSIMフリーな端末と、将来普及するだろうソフトSIMで、端末も、キャリアも自分に合ったものを選択し、いつでも簡単に変更できるようになりそうです。

*ここに書いてあることで質問、ご意見などありましたら下記メールへお知らせください。 

 tuguhiro@mti.biglobe.ne.jp


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