間違いだらけのネットワーク作り(846)2014/09/06
「LTEとWiFiの使い分け」

 昨日は日本データ通信協会主催のセミナーで、「大転換期の企業ネットワーク」というテーマで講演しました。 場所はベルサール神保町。  データ通信協会での講演は今年で3年連続、3回目なので少し趣向を変えました。 午後2時から4時30分までの2時間半という長丁場でしたが、皆さんよく 笑ってくれたのでストレス解消の役に立ったのではないかと思います。 講演開始から1分経たないうちに、最初の大爆笑がありました。 何を話したか、ここ に書いてもいいのですが、書き言葉にしても笑えないでしょう。  大勢の人が一緒に聞いて、一緒に笑うから爆笑になるのだと思います。 文字では私の声の 調子も伝わらないですし。 

 いつも講演の冒頭は「企業ネットワークの動向」というスライドで話すのですが、今回の講演ではこのスライドの前に1時間話しました。  ICT全般のネ タやモバイル、LINEの話などです。 いわば、導入部分で2時間半のうち1時間使ったのです。 ちょっと趣向を変え過ぎたかも知れませんが、皆さん、熱 心に聞き、よく笑いました。




「LTEとWiFiの使い分け」

 
さて、昨日の講演でドロップボックスのヘビー・ユーザーだという男性から質問を受けました。  画像やデータを頻繁に扱うのでデータ転送 量が多いのだそうです。  こういうヘビー・ユーザーでLTEを使うのはどうなのか? WiFiの方がいいのではないか、という質問でした。

 講演では企業ネットワークでもこれからはフレッツ光の代わりにLTEを使ったり、バックアップに格安SIMを使うべきだという話をしました。  フレッ ツ光が引けない島でLTEを使ってオンライン業務をしている店舗の事例も紹介しました。  光が引けない場所でLTEを使うのはやむを得ない選択です。   フレッツ光が使える場所でも、データ転送量が月間1GBから3GB程度しかないスモールオフィスでは格安SIMを使ったLTEの方がフレッツより安くな ります。 ただ、月間データ転送量が多い拠点ではLTEの料金がフレッツより高くなるので、フレッツの代わりに使う意味はありません。 従来どおりフレッ ツ光にWiFiをつけて使うのが合理的です。

 質問した男性のように個人で利用する場合はフレッツ光と格安SIMの組合せが有力な選択肢になると思います。 単身世帯でマンションに住んでいるとする と、フレッツ光の料金はプロバイダー料金込みでNTT東で3200円から4200円程度、NTT西だと3730円程度です。 格安SIMは1GBまでが 900円というのが相場です。  フレッツ光マンションタイプ+格安SIMを使うと5000円くらい。 スマホ等のトラフィックのピークは夜11時です。  つまりトラフィックの多くは自宅で使っているときに流れるのです。 これがフレッツ光で固定料金化され、流量無制限で、端末もWiFiで使えればスマ ホ、タブレット、パソコン、何でもよくなります。  外出先でもLTEのデータ転送量を節約したければ、割安なWiFiサービスを併用すればいいでしょ う。

 データ転送量の多い企業の拠点や個人にはLTEオンリーは不適当、光+WiFiの併用が適当、というのが結論です。

 ところが、この結論も変わる可能性が出てきました。 9月1日にぷららが3Mのスピードで流量制限なし、月額2980円のぷららモバイルLTEをサービ ス開始しました。 3Mも出れば通常の企業オンラインには充分なので、今度こそフレッツ光は不要、となってしまいますね。 


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