間違いだらけのネットワーク作り(799)2013/09/07
記事評「SDNの理想と現実」

 
「ドコモがiPhone」という見出しが、昨日の日経1面トップに出ていて朝から驚きました。  通勤の電車の中で、マスコミと証券アナ リストの知人に「これ、本当?」とメールすると「100%本当です」と返信。 なので、本当だと思いました。 遅きに失した感はありますが、ソフバンに5 年、KDDIに2年遅れ、加入者をたっぷり取られたあげくiPhoneの販売を決めました。 実際の販売が何時からかはまだ分かりませんが、ドコモからの 流出が止まることを期待しています。  私のワイシャツのポケットにいつも入っているドコモのガラケーは解約しないつもりです。 カバンの中の iPhoneはドコモに変えたいです。
 
 
記事評「SDNの理想と現実」(日経コミュニケーション9月号)

 
20ページあまりの特集をまずパラパラとめくってみて思ったのは「事例が何回も読んだことがある企業や機関ばかりだなあ」ということで す。 これらのユーザーにしか使われていないのでしょうか?  そんなことはありません。  SDN/OpenFlowを採用する企業は増えているのです が、ベンダーのパブリックリレーションが弱いのか、マスコミの取材力が弱いせいか分かりませんが、新鮮な事例の紹介がほとんどありません。

 たとえば、金沢大学病院と同じパターンでビル内のLANをSDN化し、拡張性や運用性を高める目的で、新築ビルにOpenFlowを適用する企業もあり ます。 データセンターの整理統合に合わせて、センター内LANをSDN化する企業もあります。 

 より多くの事例を知ってもらうことがこれからSDNを検討しようとするユーザーには参考になるし、実績の多さが安心材料にもなります。 ベンダー側、マ スコミ側とも、公表できる事例を増やす努力をして欲しいものです。

 あらためて特集を最初から最後まで読みました。 面白いと思ったのはSDNがわりあい物理のことをほったらかしで、それをカバーするためにユーザーが苦 労している、という事実です。 一つは物理リソースと論理リソースの対応づけがSDNコントローラーでも、仮想サーバーのコントローラーでもされておら ず、障害を起こしたVMがどのハイパーバイザ-の上にいるかは分かるが、それがOpenFlowスイッチのどの物理ポートに収容されているかは分からな い。 NTTコミュニケーションズの事例ではこれを解決するために独自の設備データベースを作って、物理と論理の対応付けを行っているとのこと。

 もう一つの物理の問題はケーブリングです。 なぜか、SDNにするとケーブルが増えるのですね。 さくらインターネットの事例ではサーバ1台に8本の ケーブルが必要で、1ラック30台のサーバを収容するとケーブルが240本にもなるとのこと。 もっとも、この事例は試行段階で、このまま商用化するかど うかは決まってないそうです。

 私が読みたい事例は誰でも分かるメリットをズバッと書いてあるものです。 事例ではありませんが、こんな感じです。

「イーサ ネットファブリックが仮想化の費用を削減する」、米BrocadeのCEO
 
 「同社のスイッチ機器「Brocade VDX」が、同社がVCS(Virtual Cluster Switching)と呼ぶイーサネットファブリック技術を搭載している。こうした技術の効果についてCarney氏は、「初期導入コストを20%削減 し、運用管理コストを50〜80%削減し、50万ドルの初期投資に対して5年間で120万ドルを削減できる」と説明する。

Carney氏はさらに、競合の1社である米Cisco Systemsと初期導入コストを比較した例を提示した。10GbE×200ポートのネットワークを構築した場合、同社のイーサネットファブリック技術 (VCS)を使うと25万ドル、同社の古典的なスイッチなら48万ドルかかる。これに対して、米Cisco Systemsの場合、仮想化基盤向けのCisco Nuxus 7000で60万ドル、古典的なスイッチのCisco C6K E-Series(54ポート)で80万ドルかかるとした。」

 事例も、こういう具体的な経済効果が示せると迫力があります。  

 

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