間違いだらけのネットワーク作り(783)2013/05/11
記事評「世界で一番分かりやすいSDNの話」

 
11連休したGW明けの4日間、正直早く終わって欲しいと思う週でした。  そんな気持ちで金曜の朝、電車の中でメールをチェックすると 高校の同級生からクラスのメーリングリスト宛に写真が送られていました。 ツツジの花に囲まれた母校の写真です。  伊予西条藩の陣屋跡にある愛媛県立西 条高校です。  堀に囲まれ、立派な門が江戸時代のまま残っています。
 おお、きれいだ、とちょっと元気が出ました。




記事評「世界で一番分かりやすいSDNの話」(日経NETWORK2013年5月 号)

 
5月9日のITproに「ネッ トワーク仮想化」と「SDN」って何が違うの?  という田村さんという記者が書いたコラムが掲載されました。

 「ユーザーがビジネス上の目的を達するために必要なネットワークを、高度に自動化された形で構築・設定するための技術や製品を総じてSDNと呼んでい る。
ネットワーク仮想化はその要素の一つだが、VLANのような従来の仮想化と違うのはアプリケーションで制御できること。」

 という内容でSDNをすっきり分かったつもりにしてくれます。  昔から、「技術は文学的に理解すれば充分」と思っている私にはこの定義でOKです。
文学的に理解するとは「その技術で何が出来るのか」、「メリットとデメリットは何か」、「基本的仕組みはどうなっているか」だけ理解し、細かな技術の深み には入らず、
利用の仕方だけ追求する、という態度です。

 定義だけでは文学的理解にもならないのですが、このコラムに「日経NETWORK5月号の特集は『世界で一番わかりやすい SDNの話』。日経NETWORKは1冊でもご購入いただけます」
と書いてあったのにつられて、書店で日経NETWORK5月号を買いました。 自宅に帰って書棚を見ると、前に日経NETWORKを読んだのは2011年 12月号で、読んだ特集は「OpenFlowってなんだろう」でした。 これも田村さんが書いたものです。

 実は数年前まで日経コミュニケーションと日経NETWORKを毎月講読していたのですが、今は日経コミュニケーションだけです。 NETWOKの講読を 止めたのは毎年教科書的な内容が繰り返されているように感じたので、1年講読すれば充分、と感じたからです。 久しぶりに雑誌全体をながめてみて、ずいぶ ん変わったなと感じました。 先ず表紙のデザインが違う。 ページのデザインやイラストもより親しみやすくなった気がします。 ただ、「世界で一番わかり やすい」は明らかに他の記事と違った「硬い技術をやわらかく解説しよう」という努力が感じられます。

 で、21ページの特集を読みました。 SDNでやれること、基本的な要素と仕組み、OpenFlowの成立経緯とSDNとの関係、現在のSDNの限界、 などがよく分かりました。 
特に35ページのSDN全体の俯瞰図とその解説は秀逸でした。  この特集は私のような初心者だけでなく、OpenFlowやSDNのプロにもお勧めしま す。  プロはとかく「専門バカ」になりがちです。 専門バカとは細かいことにこだわって全体像を見ない、目的を忘れて手段にばかり走ろうとする、といっ た症状の人をいいます。 この特集を読めばそれを予防できます。 

 なお、OpenFlowはSDNの一部を担うものですが、的を絞った使い方をすると明確なメリットが得られる段階にあります。  多様なユーザニーズに 対応できる設計上の使いこなしも進んでいます。 これについては、私が日経コミュニケーション5月号のコラム、間違いだらけのネットワーク作りに書いた 「『使いこなし』が進むOpenFlow」を読んでください。


 
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