間違いだらけのネットワーク作り(779)2013/03/30
記事評「企業ネットを元気にするコスト削減の特効薬」(日経コミュニ ケーション2013年4月号)

 いつもの土曜日と同じく、机に向かいパソコンをたた いているのですが、変わり映えしないなあと思うと同時に平穏だなあ、とも思います。  それにしても、昨日までの暖かさから一転して今日は朝から暖房が欲 しい肌寒さです。  ほっとするような春の暖かさになって欲しいものです。

 4月13日(土)の京都 研究会まで2週間になりました。  現在、24人参加予定です。 今日、懇親会の出欠も含めた名簿をアップします。 申し込んだ方は間違いがない か確認をお願いします。  Ageetの岡崎さんから講演スライドが届いたのですが、iPadを 使ったコールセンタの紹介など、とても面白いです。  や はり、少人数のチームでビジネスプランからアプリのコーディングまでやっているのがいいのでしょう。  下請け、孫請けにばかり作らせる大企業はこのス ピードについて行けない。  

 私の講演は岡崎さんとは180度近く違う観点の話になります。  ストーリーは出来ました。

 25日(月)に掲載された「Wi -Fiは『コネクター』に過ぎない」ではTwitterに面白い書き込みがありました。 「なんだこれ」、「こんな講演を西研開の皆さんは聞かさ れているの」。 こういうアンチなコメントを貰うと嬉しいです。 「『公衆無線LANへの過剰な期待…』という部分には非常に同意」といった賛同よりも、 「なんだこれ」の方が嬉しいのは何故でしょう。 実際、WiFiはコネクターに過ぎません。 人のじゃまになるほどバンバン飛ばすものじゃなく、端末を光 ファイバや有線LANに接続するために、こじんまりと使うべきものです。

記事評「企業ネットを元気にするコスト削減の特効薬」(日経コミュニケーション 2013年4月)

 表題が読者を惹きつける力があっていいですね。 でも、コスト削減はそれ自体、企業にとって価値のあることですが、「元気にする」かというと疑問です。  元気になる、というのは今まで出来なかったことが出来るようになって利便性や生産性が上がったり、ユーザーの快適さが向上するときです。  私の言葉で いうと「豊かさ」が実現されるということです。 

 WANのコスト削減例として東急ハンズが広域イーサを個人向け光回線を使ったインターネットVPNに変えた例が出ています。 フレッツ光にでもしたので しょう。 でも、こんな取り組みは10年近く前からやられていることで、今や1000拠点規模のネットワークでも、広域イーサ等の専用線を使うのはトラ フィックの多いデータセンターや本社など数カ所で、あとはすべてフレッツ、というのが珍しくありません。 東急ハンズの場合は拠点数が約50拠点なので、 もともとネットワーク費用は大きくないでしょう。

 しかし、500拠点とか、1000拠点という規模になると元々フレッツを使っているネットワークでも、工夫次第で30%以上のコスト削減が出来るケース があります。 ツルハ・モデルはその一例です。

 さて、私はコスト削減ということを第一の目的にネットワークの仕事を四半世紀やって来たのですが、単純なネットワークのコスト削減は限界に近づいていま す。 それよりも、ネットワークの費用は多少増えるけども、今まで出来なかった業務が出来るようになる。あるいは、ネットワーク以外の人件費(仕事が効率 化される)、電気料金等が節減できる、という付加価値を提案すべきだと思っています。  実際、そいういう事例が実現しています。  

 ユーザーが「豊かさ」=付加価値に満足し、ネットワークを業とする我々も売り上げが増える。 ネットワーク業界(日経コミュニケーション誌も含む)が元 気になるには、そんな方向に進むアイデアが必要だと思います。

 4月13日(土)の京都 研究会の講演では、そんなことを具体的に話します。

*ここに書いてあ ることで質問、ご意見などありましたら下記メールへお知らせください。 

 tuguhiro@mti.biglobe.ne.jp


ホームページへ