間違いだらけのネットワーク作り(777)2013/03/16
「GoogleApps?」

 
気温のアップダウンの激しい日が続きますね。 木曜日は日帰りで札幌に行ったのですが、最高気温がマイナス1度で雪がちらちら舞っていま した。 日々の気温変化に加えて、移動による気温変化。 来週は一気に暖かくなるとのこと。 この冬はカゼを引いていないのですが、このまま無事に春を迎 えたいものです。

 4月13日(土)の京都 研究会まで1カ月となりました。  現在、17人参加予定です。 名簿を会員ページに掲載していますので、申し込んだ方は確認し てください。 


「GoogleApps?」

 GoogleAppsなんて、4年前に話題になっていましたが、その後、目立った採用事例は報道されていませんでした。 4年前に書いたコラムが「JTBの GoogleApps利用に関する疑問」です。
 当時、私自身、グループウェアに関心を持っており、実際に導入した経験もあったのでこのコラムを書いたのです。 4年経って、JTBがどうなっているの かGoogleAppsに満足しているのか、知りたいものです。  
 
 ここ何年かニュースになるほどの事例がなかったGoogleAppsですが、3月6日の日経新聞に「全日空、クラウド使い効率勤務 グーグルのシステム採用 3万3000人対象、遠隔地から会議に参加 」という記事が掲載されました。 GoogleAppsを採用するのですね。 ポイントを引用すると、

”全日本空輸は4月からインターネット経由でシステムを利用するクラウドを使い、グループの従業員の働き方を見直す。グループの約40社に勤務する従業員 3万3000人全員が対象。携帯端末などを使い、遠隔地にいる人材も同じ文書を見ながら会議に参加することが可能になり、仕事の効率向上に役立てる。1度 しか使えないパスワードなどで、機密を保つ。”

”初期設定などの作業に1億円かかるほか、年間のシステム運用費は全日空が今ある自前のものを使う場合に比べて2割ほど増える見込み。新サービスを使えば 移動の時間や費用を節約できる。経費が増えても、従業員の生産性向上で得られる利点の方が大きいと判断した。”

 さらに、日経コミュニケーション3月号にはハークスレイ(ほっかほか亭を展開している会社)という社員579人の企業のGoogleApps導入事例が 紹介されています。  これも要点をさらに要約すると、

”GoogleAppsを素のまま利用するには2つの問題。
一つはポータル画面がシンプルすぎること。 システム部はスケジューラーや掲示板など、メニューやガシェットが30個ほどあって、ユーザーの所属に合わせ て表示を変更できるポータルを望んでいた。 しかし、グーグルやそのパートナー企業に聞いても「そうしたポータルは不可能」と言われた。 そこで要素を大 幅に減らし、後は検索させることにした。

もう一つはセキュリティ。 GoogleApps自体はIDとパスワードさえ分かれば、誰でもどこでもサービスにアクセスできる。 情報の閲覧範囲も全員 同じ。  これでは企業の利用に適さない。 Googleとは別の会社のクラウドゲートウェイサービスを利用し、クライアント認証やアクセス制御を実 現。”

 数年ぶりにニュースが出たのはGoogleがキャンペーンでも始めたからでしょうか?  大規模事例と小規模事例。  感想は「無理しているなあ」。
 数万人が使うグループウェアの費用が20%増えても、それに見合う効果がある、と計算した根拠が見てみたいですね。 ANAでもハークスレイと同じ問題 はあるはずです。 部門独自のメニューを作れなかったり、メニューの数が不足する不便を「いちいち検索する」ことで解消できるのでしょうか?  ワンタイ ムパスワードをGoogleAppsの外で実現するようですが、閲覧範囲の制限はどうやって実現するのでしょう? 

 Googleのコンシューマー向け無償サービスには魅力を感じますが、企業が使うには「無理」があるな、と思います。 詳しい続報を日経コンピュータな り、コミュニケーションで特集して欲しいものです。




*ここに書いてあ ることで質問、ご意見などありましたら下記メールへお知らせください。 

 tuguhiro@mti.biglobe.ne.jp


ホームページへ