間違いだらけのネットワーク作り(773)2013/02/16
「IEEE802.11ai

  週末は帰りに本を買うことが多いのですが、昨夜も例によって高田馬場の書店に立ち寄りました。  相性のいい店なのですぐに読みたい本は見つかったのです が、値段が5400円。 さすがに買う気にはなりませんでした。 どんなに気に入った作者の本でも3000円を超えると購入をためらってしまいます。  もっとも、文芸書で3000円を超えるものはめったにないですが。
 けっきょく、出久根達郎さんの新著(新書版)を買って帰りました。 

 
今年の京都研究会は4月13日(土)午後、京都駅前のキャンパスプラザで開催します。 テーマは「企業ネットワークとビッグデータ」。  講師は私の他に、東大特任教授の稲田さんが決まっています。 もう一人、調整中です。 企業ネットワークとビッグデータがどう結び付くのでしょう。 実は これから考えるのです。  結びつかない話になるかも知れませんが、私は企業ネットワークのことを話しますし、稲田さんはビッグデータとM2Mが専門なの で、これらについて話していただけると思います。 詳細は来週お知らせ出来るようにするつもりです。


「IEEE802.11ai」

 
今週のICT関係のニュースの中で、総務省による「無 線LAN高速認証技術の実証実験の実施」というのが眼に止まりました。  IEEE802.11aiという日本がIEEEに提案し、タスクグルー プの議長も務めている無線LANの認証技術を使う実験です。  これを使うと端末が無線エリアに入ってから認証を経てインターネットに接続するまで、約3 秒かかっているのが約0.01秒まで短縮されるそうです。  今年7月にドラフト1.0が出るとのこと。  技術開発しているのはアライドテレシスのグ ループ会社であるルート社。 既に昨年、KDDI等の協力を得て、シャープ製のスマホとアライド製のAPで実装されたそうです。

 さて、802.11aiが実用化されるとホットスポットの利用は飛躍的に促進されるのでしょうか?  瞬時に接続し、情報をプッシュ配信して、すぐに切 断する、といった使い方には向いているかも知れません。  しかし、何10万と設置されたホットスポットのそもそもの目的である携帯網のオフロードにさほ ど貢献するとは思えません。

 802.11aiに限らず、WiFiというものに対して少し盛り上がり過ぎじゃないか、という感じがします。 利用のかんばしくないホットスポットのあ り様に対して、目的はオフロードではなく、「オンロード」だ、などという言い方も出始めているようです。  そこまで無理した言い方は無線APを売りたい メーカーの発想としか思えません。

 NTTは今後の技術開発の柱としてセキュリティ、ビッグデータの分析、無線LANを使ったプラットフォームサービスの3つをあげています。 なぜ、 LTEとそれに続くLTE−Advancedでなく無線LANなのでしょう?  現在の収益の柱はドコモだし、ソフバンやKDDIにこれ以上シェアを奪わ れないことが重要なのに。 ビッグデータだって、情報源として大事なのはケータイに決まっています。 なんか、間違っている気がしますね。


*ここに書いてあ ることで質問、ご意見などありましたら下記メールへお知らせください。 

 tuguhiro@mti.biglobe.ne.jp


ホームページへ