間違いだらけのネットワーク作り(767)2013/01/05
「2013年の企業ネットワーク」

 謹賀新年
  

    新年がICTにかかわるすべての人にとって、佳き年となることを祈りま す。

 さて、新年の挨拶を書きましたが、今日はまだ12月29日です。 例年、年末最終週に年 初の週のコラムを書いているのです。
昨日は御用納め。 16時45分に納会が始まったのですが、その直後にケータイに電話が入り、あるお客様の契約書を今受け取れた、
という連絡がありました。 ぎりぎり年内に決着できて、とても嬉しく思いました。 納会の冒頭のあいさつが終わってすぐ、そのお客様のケータイに
電話をしてお礼を申し上げました。 おかげで納会は晴れやかな気分で出来ました。

 帰りは9連休にそなえて、いつもの高田馬場・芳林堂で本を3冊購入。 この店の文芸書の品揃えはとても相性が良くて、読みたい本が見つかりやすいので す。
最近読んだ本だと、「正岡子規」ドナルド・キーン、「上京する文学」岡崎武志、「やむを得ず早起き」関川夏央、といったところが面白かったです。 まあ、 20代、
30代の人には合わないでしょう。 

 昨日買った本で読んだことのある著者は池内紀さんだけで、あとの2冊は初めての著者です。 これらは若干はずれるリスクがあります。 
何しろ表題と著者のプロフィールだけ見て直観で選ぶのですから、たまに途中放棄になる本があるのは仕方ありません。  

 読んだことのない著者の一人は種田山頭火です。 自由律の放浪俳人として有名ですね。 たまたま、この前の日曜日、NHKがドキュメンタリーを放送した のを観て
興味を持ったのです。 「分けいっても分けいっても青い山」という句だけ記憶しています。 さて、散文を読むのは初めてですが、どんなものでしょう。
芳林堂で感激したのは「種田山頭火の本を買いたいのですが、在庫がありますか?」とカウン ターで尋ねると、二人の女性があっちこっちから、5冊の本を探し出してくれたことです。
しかも、あっと言う間に。 「僕はこれを買います」と、そのうちの1冊を買いました。 

 Amazonで本を買うのもいいけど、やはり紙の本屋は捨てがたいですね。 


「2013年の企業ネットワーク」

 
2013年、企業ネットワークはどうなるのでしょうか。  私はいつも、次のトレンド図で考えています。



  13年のキーワードは「LTEが普及期を迎える」、「OpenFlowの実利に注目が集まる」、「スマートデバイス、とりわけタブレットの導入が進む」、
「IP電話が再注目される」、「脱・Ciscoがどんどん進む」といったところです。

 この1つの図だけで1時間以上話せるので、それぞれのキーワードについてここに書くことはしません。 「IP電話が再注目される」というテーマに
ついては、日経コミュニケーション1月号に「『東ガス・ショック』から10年、IP電話のこれから」というコラムを書きました。

 ここではOpenFlowについて述べます。 NECがプログラマブル・フローという名前で世界で初めてOpenFlowを製品化して2年が経ち、導入 事例が
増えて来ました。 会社で私の左前方に背中を向けてすわっているMさんは、22インチのディスプレイが私の方を向いているので、作成している資料が
丸見えになります。 いつもきれいなスライドを作っているのに感心しています。  だいたいきれいな資料を作る人は、内容も優れています。

 センスのない人がスライドを作ると、余分な文章や図がごたごた入り、バランスは悪く、ポイントは分からないものです。 Mさんのスライドは立体的な
図を使ったり、色遣いが上手だったりときれいなだけでなく、内容に過不足がなくすっきりしているのです。

 そのMさんが今月、大規模ユーザーのデータセンターLANをOpenFlowで更改しました。 大きなトラブルもなく、すんなりと移行したことは眼の前 で
見ているのでよく分かります。 移行直後の月曜日も、ドタバタすることなく過ごしていました。  

 移行も無事終わったので、この事例についてMさんに1時間半ほどレクチャーしてもらいました。 それで分かったことは、「OpenFlowには機能的な
メリットだけでなく、経済的実利がある」、「実際の導入にはOpenFlowならではの’ちょっとした工夫’が必要」という2点です。

 OpenFlowのメリットとしてはシンプル化、仮想化、可視化の3点が謳われて来ました。 しかし、これらのメリットは金額換算するのが困難です。
Mさんによれば、この事例においてCatalystを使った場合のハードウェア・コストとOpenFlowとの比較をし、かなり安価になることを示すこと が出来たそうです。
  さらに、震災以降、節電・省スペースに対してユーザーの関心が高まっていますが、これもレガシーLANより大幅に少なくなります。

 導入に際してのちょっとした工夫、というのはコントローラーが処理できない、特殊なフレームがあった場合の対処方法です。 これは話がややこしい
ので、中身は省略します。 言えることはOpenFlowの実績が増えるとともに、それをインストールするノウハウも蓄積され、多様なユーザー環境に
対処できるようになって来た、ということです。

 2013年は「実利のあるOpenFlow」の導入が進むでしょう。


 「脱・ cisco、ツルハ・モデル、LTEで実現する 企業ネットワーク革新の最新動向と先端事例」

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 tuguhiro@mti.biglobe.ne.jp


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