間違いだらけのネットワーク作り(760)2012/11/03
記事評「4G時代のモバイル競争」

 
昨夜は研究会仲間の一人が還暦を迎えたため、そのお祝いを銀座でしました。  長年、通信業界で働いた人なのですが、6年前に独立し、ほ ぼ一人で会社をやっています。 通信とはまったく違う世界の仕事をはじめて、軌道に乗せているのがすごいところです。  大企業に勤めるのとはまったく 違って、営業も経理も仕事の中身もすべて自分でやらなければいけないのですから、大変です。 これからも頑張って、というのも含むお祝いでした。

第37回情報化研究会 「LTE、スマートデバイスで変わるネットワークの世界」


記事評「4G時代のモバイル競争」(日経コミュニケーション11月号)


  携帯通信事業者に割り当てられている周波数帯域はどうなっているのか、iPhone5のLTEはどの周波数帯域を使っているのか、といった 周波数の使い方というのは、我々ユーザーには見えにくいものです。 この特集は各社の周波数割り当てや将来それをどう使うか、という予想を含め、分かりや すく整理しています。 iPhone5がサポートするLTE用帯域と、各国、各事業者の対応も表にまとめられています。 表にはドコモも入っていますが、 iPhoneのないドコモは名前だけあっても、蚊帳の外です。 この特集は「土管競争」なのですが、iPhoneがあっての競争なので、ドコモが土管の速 さやカバー率を頑張っても、iPhoneなしでは右肩下がりのトレンドに歯止めはかからないでしょう。  ここに何度も書きましたが、いつまで垂直統合の 夢を追って、落ちてゆくのでしょう?  スプリントを買収するソフバンに加入者数で負け、7−9月期の利益でも負けてしまったドコモ。 情けない話です。

 話がずれましたが、この特集のもう一つの勉強ポイントは、LTE、つまりモバイルの今後数年の発展の道筋をロードマップで示していることです。 それに よれば、2012年から2013年にかけてはLTEへの移行とカバー率の向上・国際的に利用されている周波数帯域の確保が競争のキーファクター。  2014年から15年頃はCA(キャリアアグリゲーション)を使った300Mから600Mの高速化競争、2016年から17年頃はスモールセルを使った キャパシティー大幅増。 5年後までのモバイルの発展が分かりやすく図にまとめられています。

 1Gのスピードが実現され、スモールセルの展開で電波の容量問題が解決されれば、ファイバーレス化は一気に進むでしょう。 月間7GBまで、などという 制約が緩和され、多くのオフィスや店舗で光ファイバーがなくなって、ワイヤレスになるでしょう。 現在では低トラフィック拠点しか対象にならないLTEに よるファイバーレス化が、2016年-17年頃には中・高トラフィック拠点まで広がるということです。 こういう変化が見えるのは楽しいもので、企業ネッ トワークにも新しいニーズが喚起され、にぎわうでしょう。


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