間違いだらけのネットワーク作り(732)2012/03/24
「NGNはどうなったのか?」

 
今週は水曜日に博多へ日帰り出張、木曜日は都内某所で90分の講演、金曜日は札幌に日帰り出張でした。 さすがに、札幌からの帰りは疲れ てしまって家に着くとほっとしました。
木曜日の講演は1月のJUASでの講演を聴いた方から依頼されたものです。 会場はその方の勤めるIT企業で、役員から担当の方まで参加していました。  とても立派なコンファレンスルームで、広いステージに大きなスクリーンが3面並んでいました。  テーマは「脱・Cisco、スマートデバイスで革新する 企業ネットワーク」です。 皆さん、何度も笑いながら楽しそうに聴いていました。  講演終了後、若い女性が何か言いたそうに立っていて会場から出て行か ないので声をかけると、ネットワークエンジニアをしている人でした。 「脱・Ciscoって簡単なんですか?」と思いつめた顔で質問するので、「簡単で す。 今日ご紹介した事例のとおりです。  製品に何を使おうが技術は同じなので、Ciscoを扱える人なら他の製品も簡単に使えます」と答えておきまし た。 
 京都研究会は現時点で25人参加予定です。 会場にはたっぷりとゆとりがありますので、どんどん申し込んでください。

第13回京都研究会「変え てやろう、ネットワークの世界」


「NGNはどうなったのか?」


 先週、3カ月に1回くらいの頻度でやっている少人数の勉強会をしました。  毎回場所が違うのですが、今回は広尾にある小さな日本料理屋の2階を借りき りました。 もっとも、私の店ではなく、今回の幹事役の店です。  この勉強会で久しぶりにNGNという言葉を耳にしました。  「そういえば、NGNっ てどうなっているんだろう」  このHPでも1年に一度くらい、「NGNはどうなっているのか」というのを書いています。  それにしても、本当にNGN という言葉自体を耳にしなくなりました。

 2006年から7年にかけて、さんざんコラムに書いたり講演で話したりしたのですが、今や自分がNGNをどう定義していたのかさえ、うろ覚えです。 こ のHPのバックナンバーを検索すると「音声、データ、モバイル等のIP統合。  インターネットにはないセキュリティ、QoSの保証。  多様なアプリ ケーションを容易に実現。 この3点がNGNの定義だと私は思っています。」という自分の定義がありました。 http://www2j.biglobe.ne.jp/~ClearTK/atm_fr/m070210.htm
 
 この3点でNGNがどうなっているかをまとめると、
@固定電話はIP電話の普及が進展、しかし、携帯電話は回線交換のままでIP統合は未実現。  
Aフレッツ光ネクストをNGNサービスの典型とするとIPだけどセキュリティ、QoSがきちんとしており、NGNらしい。
B多様なアプリケーションはモバイル・インターネット、固定インターネットを中心に発展。 NGNならではのアプリはTVくらい。 

 ということで、NGNは期待はずれな状況と言わざるを得ません。 特にNTTのNGNは光ファイバー主役で考えられていましたが、光ファイバーは完全に モバイルに主役の座を奪われました。 ワイヤレス・ブロードバンドが100M時代を迎えたこれからは、ますますこの傾向に拍車がかかるでしょう。

 2006、7年頃、BT(ブリティッシュ・テレコム)のキムさん(現在KT、コリア・テレコム)と京都研究会でNGNをテーマに講演したのがなつかしい です。 NGNは思い出の対象になってしまいました。

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 tuguhiro@mti.biglobe.ne.jp


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