間違いだらけのネットワーク作り(715)2011/11/19
「気仙沼の奇蹟から分かること」

 
今週水曜日、積雪があるという予報が出ていた札幌に出張しました。  天気予報は大きくはずれて、快晴。  平野部でも15センチ積もる かも知れない、などという予報だったので憂うつな気分で出かけたのですが拍子抜けしました。 ところが、一夜明けると10センチほど雪が積もっていまし た。 すでに止んでいましたが、街のあちこちで朝早くから雪かきをしている人を見かけました。 これからの長い冬、雪と戦うのは大変でしょうね。 
 
 12月7日に開催する「有賀貞一氏独立記念・間違い だらけ700回突破記念第35回情報化研究会」まで3週間になりました。 現在、25人参加予定です。  12月1日(木)まで申し込みを受け付 けます。

「気仙沼の奇蹟から分かること」

 来週は火曜日に高知で講演をします。  5月以降の講演で、必ず使っているスライドが1枚あります。  今日はそれを紹介しましょう。  スライドの表題は「気仙沼の奇蹟」です。
このエピソードはNHKのニュースで4月はじめに紹介されたのですが、それをスライド1枚にまとめたのです。



   3月11日、気仙沼マザーズホームの内海園長先生は子供たち10人ほどを連れて、津波をのがれるため気仙沼公民館の屋上に避難しました。
そこには約400人がいたそうです。 まわりは浸水して外に出られず、おまけに重油などに引火して火に囲まれている。  ダメかも知れないという
状況を内海先生はケータイ・メールでロンドンの息子さんに知らせました。

 ロンドンの息子さんは電話で消防等に救助を求めようとしましたが、電話は震災直後で使えません。  そこで、Twitterで情報を展開したのです。
それをまったく面識のない東京の鈴木さんという男性が読み、これも面識のない東京都の猪瀬副知事のTwitterに転送しました。

 猪瀬副知事はすぐ東京都の防災部長に電話し、東京都のヘリを飛ばして救助するよう指示したのです。 夜明けから救助が始まり、400人が
救われた、というストーリーです。

 このエピソードで感心したことが3点あります。
@建物が津波で流されている状況でケータイの電波が生きていた
 気仙沼マザーズホームは津波で流されました。 しかし、ケータイの電波が生きていたので園長先生はメールをロンドンの息子さんに送れた
のです。 ケータイは通常、複数の基地局から電波を受信しており、そのうち電波の強い基地局を使って通信します。  気仙沼公民館のまわり
にも、おそらく2、3カ所の基地局があったのでしょう。 たとえ津波で3つのうち、2つの基地局が被害を受けても、一つが生き残っていれば通信
出来るのです。  これがケータイが災害に強い理由です。

ATwitterだから「面識のない人」に救助を依頼出来た
  電話やメールは「知っている人」にしか連絡できません。 Twitterは何百万という面識のない人とコミュニケーション出来るので、鈴木さんや
猪瀬副知事に助けてもらうことが出来たのです。 

Bさて、何がすごいのでしょう。  講演のネタなので秘密です。

 人それぞれ、このエピソードで感じること、考えることは違うでしょう。 私は3つのことに感心しました。  それと、とても興味を持ったのは
園長先生が使っていたケータイはドコモなのか、KDDIなのか、ソフバンか? ということです。 この状況で電波がしっかり生きていたのは
立派です。 NHKのニュースではどこのケータイであるか知らされませんでした。  私はそれを調べて、分かりました。
 400人の命を救ったケータイ、さて、どこでしょう?

「有賀貞一氏独立記念・間 違い だらけ700回突破記念第35回情報化研究会

 でも、このエピソードについて話します。 

*ここに書いてあ ることで質問、ご意見などありましたら下記メールへお知らせください。 

 tuguhiro@mti.biglobe.ne.jp


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